高配当銘柄 日本製紙の株価上昇に期待

今日の朝、妻からある奥さんが高配当かつ株主優待欲しさに日本製紙の購入を検討したけどあまり良い数字でないので止めたという記事を教えて貰いました。

世の中の紙離れで置いていかれた日本製紙と流行に投資し成功を上げた王子製紙、大王製紙とで株価に差が出たようです。

しかし・・・出遅れたとはいえ、株価が下がった今がチャンス!!!

かも?しれません。

どれどれ見てみましょう♪

もくじ

1.日本製紙の事業

2.日本製紙の海外事業とそのシェア

3.製紙業界が抱える問題と変化

4.主要株価指標でみる日本製紙

5.日本製紙はこのままずるずる行くのか?

6.株主優待

7.日本製紙の株価をまえのめりに分析するのまとめ

1.日本製紙の事業

設立は1949年とまずまずの老舗です。

社名に製紙と付いている通り、紙の材料となるパルプの製造及び、紙自体を作っています。

製紙事業

新聞用紙 / 印刷用紙 / 情報用紙 / トイレットペーパー / ティッシュ / ウェットティシュ / 大人用おむつ / キッチンペーパー / 包装用紙 / 段ボール原紙 / 加工原紙(ノート / シール用原紙 / 壁紙原紙)/ 機能性特殊原紙 / 牛乳などの液体用紙容器 など・・・

ケミカル事業

機能性コーティング樹脂(車体、建物、包装フィルムなどに利用)

機能性フィルム(モニター製品などのコーティング)

セルロースなのファイバー

エネルギー事業

こちらは今はやりの再生可能エネルギー事業で、自社工場の電力をまかなうと共に買取りもしてもらっています。

木材・建材 事業

住宅用木材の取り扱い

製紙作成に際し、木材を調達する必要があるので、その流通ルートを利用し、木材の販売までおこなっているんですね。

レジャー事業

スキー場、ボーリング場、ゴルフ場などの運営

紙に関係する全ての商品を取り扱っているといっても過言ではないです。

2.日本製紙の海外事業とそのシェア

ネットで調べると王子製紙は中国を中心に進出。

中国は一人っ子政策が解除され、人員の増加に伴う需要が期待されています。

大王製紙は北アフリカ・ロシア・中東周辺諸国を視野にトルコに進出しています。

アフリカ市場は成長市場とよく取りざたされている通り、今後が期待される地域ですね。

各社が海外進出を進めているなか、日本製紙は出遅れたといった内容の記事が見受けられます。

しかし、日本製紙の海外事業拠点を見る限り、そんな事はなさそうです。

アメリカ、中国、ベトナム、タイ、ドイツ、チリ、香港、台湾、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、ブラジル、フィンランドといった国々に子会社や工場、営業拠点を有しています。

最近ではオーストラリアのオパールという国を買収しています。

オーストラリア、ニュージーランドでトップクラスの売上を誇っている会社です。

ここで気になるのが、海外における日本製紙のポジションですが、シェア争いでは6位の位置におり、2.1%を占めています。

2.1%と聞くと少ないように感じますが、国内トップの王子製紙が4位で2.5%。

1位はアメリカの企業でも5.5%といった数字です。

あまり差はないですね・・・。

3.製紙業界が抱える問題と変化

容易に想像がつくように製紙業界は重大な転換期にきております。

① デジタル化が進み、記録媒体として使われてきた紙の多くがデータ化され、印刷用紙の消費量が減っている。

② 新聞離れ、読書離れなど活字ばなれが進み販売量が減っている。

③ SDGsの流行による紙製品の消費量減。

④ 郵便物の流通も少なくなっている。

これらは製紙業界においてメイン事業であったため大打撃と言えます。

反面、成長している分野もあります。

① ネット通販の普及による、段ボールの需要増加。

→ 日本製紙は製造の効率化を図るため工場を閉鎖していたため、製造能力が足りず、他社との価格競争で負け後塵をはいしています。

② コロナ需要による、トイレ用ペーパータオル、ウェットティッシュ、マスク需要の増加

→ 他社が早期に舵切りしたのに対し、日本製紙は出遅れてしまいました。

4.主要株価指標でみる日本製紙

売上

一度盛り返しましたが、下がり傾向ですね・・・。

また、売上1兆円に対し、時価総額は1,420億円です。

これだけ見る限り、超絶割安??

通常のパフォーマンスを上げれば、テンバガーも夢ではない??

ROE

テンバガー候補に見えましたが、ROEは超低空飛行です。

10年分見ましたが、2016年以前もよろしくないですね。

失望に変わるのはこの辺りでしょう・・・。

一株益

一株益はノーマルパフォーマンスで70円といったところでしょうか?

PERを20倍としても1,400円ですので、現時点での株価1,200円はまずまず適正付近ですね。

現状の一株益だと散々な数字になるので、もう少し下げてもおかしくない雰囲気すらあります。

BPS

BPSは意外にも上昇?とまではいかないまでも、とても体力がありそうな雰囲気です。

5.日本製紙はこのままずるずる行くのか?

ネガティブな要因が多そうな日本製紙ですが、この記事では株価が下がった日本製紙が復活し、株価上昇しないか?という側面でできれば投資したいと前のめりに考えています。

① 豊富な資金力と業界シェアの均衡

海外シェアで少し触れた通り、1~5%のシェアで各社ほぼ横並びです。

ペーパーレス問題はどの国もさほど変わらない現状ではないでしょうか?

タバコ業界と似たような考えになってきますが、業界再編が今後加速してくでしょう!!

既に始まっているとも言えますが・・・。

各国、1位は安泰にしろ2位以下の企業はどこも苦しいはずです。

やや資金力に力のある日本製紙が買収し、日本クオリティの製品作りと調達コストの合理化で売上、収益力のアップが期待できないか?

???国内は?と思いましたか?

実は国内は買収争いが随分進んでおり、王子製紙による下位企業の買収の手が侵攻していました。

国内の1兆円企業は王子製紙、日本製紙の二社であり、王子製紙の買収が成功すれば、国内1強となってしまいます。

そこで製紙会社が協力し買収を阻止しました。

また、各社バランスがとれるように、分散して協業体制を構築しています。

よって、国内での大企業による買収は至難の業というのが現状です。

このことから、海外のシェアを拡げる事により、製造コストのセーブ。

その先に、国内シェア争いのゴールも見えてくるといったところが現状ではないでしょうか?

② 成長ビジネス・新規商品の開発

日本製紙も他社が好調の中、指を咥えて見ているだけではありません。

本業に代わる製紙業ではなく、成長分野のケミカル事業に投資を傾け売上を伸ばしています。

ケミカル事業は製紙事業のために調達した材料からでるバイオマス燃料を利用したものであるため、材料を無駄にしないという点でも効率的な製品です。

また、ペーパーレスが進む一方、プラスチックが嫌われ、それに代わるものとして紙ストローなどが最近は人気となっていますが、日本製紙は紙ストローを開発しているアメリカの会社を買収し、国内でも販売しています。

その他、クレシアから販売されている長持ちするトイレットペーパーやマスクの不織布の材料となる抗菌や抗ウィルス作用を備えたパルプ製造しています。

社会の流行・要求にそった商品の開発及び、投資を行っています。

③ 会社運営の効率化によるコスト削減

DXが巷では叫ばれていますが、日本製紙も積極的に取り組んでいく方針とあります。

従来のやり方では経費の管理がきっちりと行えてはなかったと素直?に書かれています。

1兆円規模の会社が本腰を入れて効率化を進めれば、それらりのインパクトが期待できそうです。

6.株主優待

写真は2022年に届いた株主優待です。

300円以上するプレミアムなティッシュや、キッチンペーパー、3倍長持ちするトイレットペーパー、ハンドタオル、ポケットティッシュなどが届きます。

家計には大助かりですね。

トイレットペーパーは確かかにいつもより長持ち。

ティッシュもふわふわです。

7.日本製紙の株価をまえのめりに分析するのまとめ

株価が下落中の日本製紙ですが、配当を40円出しており利回り3%以上と中々の高配当銘柄です。

しかも、株主優待として自社製品の詰め合わせまで貰えちゃいます。

配当については、業績が業績だけに無理して出している感は否めません。

いっそのこと無配にして成長戦略投資に回して欲しいです。

そうすれば株価も一旦下がるので清水の舞台から飛び降りる勇気がでるのですが・・・。

成長戦略の指標としてROEで2025年に3%、2030年に5%と控えめな数字を出しています。

ROEが3.8%の時で一株益が130円でしたので、この通りに行けば株価は2,000円位は期待できるのではないでしょうか(PERを20倍として想定)?

また、安定したROEを出してくれればBPS付近の3,000円台も期待したいところです。

いずれにせよ、ビジネスチャンス育成中、鋭意効率化実施中ですので、株価が急騰となる要素が出るまで株価の下がり具合を見極めたいところです。

じんわりとROEが上がり、効率化の影響が出てきたのが言えて来てから投資を検討しても遅くはなさそうです。

ここまではっきりと売上と時価総額に開きがある銘柄も珍しいのでとても意欲がそそられますね。

*株式投資は自己責任です。投資判断は十分に注意して行って下さい。

登録お願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です