企業は利益を出すだけが価値なのか

私はサッカーが大好きである。

ただし、ワールドカップを見なかった。

なぜならばサッカーが好きな一方、川崎フロンターレのサッカーが大好きで、選手が好きだからだ。

今回のワールドカップでは我がフロンターレの選手が比較的沢山選ばれ大活躍したのだ。

しかし、100%のパフォーマンスが出せたかというと日本代表で活動する以上はそれは望めないのだ。

はがゆい思いをしていると考えると日本代表戦は特に見る気にはなれない。

そんな私の思いとは裏腹にサイバーエージェントが提供するアメバTVはこの機に乗じて、視聴者を増やした。

一方、そのための投資が膨大であり、それなりの赤字が出ているとも報道されている。

IT系企業は商品を製造する必要がないので、開発費用として主たるものは人件費である。

ついては創業者にプログラミングの能力があり、24時間夢を描いて死に物狂いで働いてさえくれれば、いつかは成功というシナリオがあった。

しかし、昨今、企業買収や商品開発のスピードがあがり、優れた商品が世に出ても、お金に物を言わせて模倣品がすぐにでてしまう。

ついては、多額の広告料を投じて、認知度を上げるというところが最近のスタンダードとなっている。

それは巨額の赤字を覚悟で大きなパイを掴み、新規参入のルートを断つという事に目的がある。

株価の面で見ると、そういった企業は投資の面で嫌煙される。

なぜならいつ黒字になるか分からないし、例え競争にかったとしても価格競争にどの程度巻き込まれているか分からず、将来的な利益の確保が見えずらいからだ。

サイバーエージェントもそんな企業の一つと言えよう。

そこで、”渋谷ではたらく社長の告白”という藤田社長の著書を読んだ。

私は気になった企業の本は出来る限り読むようにしている。

21世紀最高の会社を目指すというスローガンを創業以来掲げている。

変わらぬポリシーを持ち続けられる人は強い。

本書ではこのポリシーが原点であり、上場後、株価の低迷に株主に叩かれ続ける社長の葛藤も描かれている。

しかし、何を目標に上場したのかを改めて考えさせられる機会に出会い、復活し株価は上場時水準まで回復している。

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藤田社長はフェイスブックのマークザッカーバークのようにプログラミングの技術があるわけではない。

東大出身者というわけでもない。

経営能力が高いのかと問われると本書を読む限り、そういったタイプの社長ではない。

しかし、麻雀や競馬、大学受験、アルバイト活動などのくだりを読む限り、何かに一意専心する力が強く、その行動力は優れた人々を惹きつけるのである。

しいては優れた人に沢山接した経験があり、危険な人物をはじく感覚を持っている。

著書の中でも赤字である事が悪いのか、会社をどんどん大きくする事が目標であり、やりたい事が沢山あると書いてある。

そのあくなき挑戦への欲求は多くの資金を集め、時価総額を上げる原動力となるのである。

わずかではあるがサイバーエージェントへの投資が適正なのかどうかもう一度見つめなおすきっかけとなった、今日、一日である。

 

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