ミクシィ(2121)の株価を分析する 高配当銘柄ホームランが出ると・・・
ミクシィがプロサッカーチームFC東京の経営権を取得するとのニュースが発表されました。
近年はIT系企業のプロサッカーチーム支援が活発ですね。
FC東京のユニフォームにXFLAGとありますが、なんの会社かなとずっときになっていました。
そもそもこれ自体がミクシィ・・・。
Jリーグのスポンサーとなれば海外チームほどではない物の億単位の金額が必要です。
ミクシィは今回の経営権取得で何を得る事ができるのでしょうか?
もくじ
1.ミクシィとはどのような会社か?
2.ライフスタイル事業
3.スポーツ事業
4.デジタルエンターテインメント事業
5.主要株価指標で見るミクシィ
6.ミクシィの将来展望とまとめ
ミクシィはコミュニケーションにこだわったサービスを展開している会社です。
会長は国内No.8の資産家笠原健治さんです。
ミクシィが株式市場に上場した際は若手経営者としてよくテレビで取り上げられていたのを覚えています。
大きく分けて三つの事業を展開しています。
・スポーツ事業
・ライフスタイル事業
・デジタルエンターテインメント事業
ライフスタイル事業として社名にもある「mixi」を展開しています。
今ではFacebookやTwitter、インスタグラムなど色々なSNSが国内で人気ですが、
mixiが出た当時、管理人は大学生でしたが、周囲の人間はみんなmixiにはまっていましたね。
趣味のカテゴリー分けが当時は画期的で、知らない友人を作る先駆けとなったブログ交流サイトでした。
競合が多い事もあり、今は当時程の熱は感じられませんね・・・。
その他として、笠原会長が直々に手掛ける「みてね」。
「minimo」、「KARASTA」、「Fansta」、創業当時から取り組んでいる「FIND JOB」などがあります。
みてね : 家族、友人などのグループ間のみの写真に特化した交流サービスです。
父の日、母の日に写真に特化したギフトなどを贈る事ができます。
minimo : 自分に合ったサロンスタッフ(ヘアー、ネイルなど様々)を探す事ができるサイト
カットモデルの募集の投稿がありユニークですね。
KARASTA : 無料でカラオケ動画を投稿できるサイトです。
Youtubeなどの動画投稿サイトが主流ですが、カラオケに特化しているところが面白いです。
Fansta : スポーツバーを探せるサイトです。
当日の試合から検索できる仕様がとても便利です。
仮に、明日のFC東京のライブ放送を見れる飲食店はといったアプローチでの検索ができます。
FIND JOB : 人材募集サイトです。この手も競合が多いですね。
スポーツ事業は競輪・オートレースなどを取り扱った「チャリロト」や「TIPSTAR」、競馬・競輪・野球の情報サイトなどを運営しています。
また、日本のプロバスケットボール千葉ジェッツの経営も行っています。
チャリロト : スポーツクジを販売するサービスで、賞金総額は億を超えます。
管理人も最近ロト7やTOTOを少し始めたので、こういったサービスがあると興味が湧きますし、ネットで購入できるので買い逃しを防ぐ事ができるので助かります!
TIPSTAR : 友人と競馬・オートレースの予想を共有したり、人の予想にのっかたりできるサービスです。
従来、一人や同席した友人と予想を楽しむものでしたが、ネット環境を通じて情報を共有できるといつでもつながっていることができます。
動画で華やかな女性が予想をしている映像なども配信されていたり、自分の予想を公開する事で予想の精度が高ければ、多くの人の人気を集める事もできますね。
競馬・競輪の情報サイト : 国内最大級の情報サイトを持っています。先に書いたような、サービスへの会員誘導も期待できそうです。
千葉ジェッツ : 千葉ジェッツといえば、バスケットボールが詳しくない管理人でも知っている富樫勇樹選手がいるチームですね。
密着ドキュメンタリーをテレビで見ました!
創設して間もない頃、日本プロバスケットボールリーグが面白いという特集が組まれているのを読みました。
とにかく魅力はコートが近い事にあります。
選手の躍動が身近に伝わりますし、選手入場や試合間のチアリーディングの演出など、見所満載です。
いちはやく、ミクシィはこういった演出やスタジアムグルメなどに力を入れファンを増やしました。
千葉ジェッツも念願のリーグ優勝を達成しています。
FC東京 : 東京ガスが経営を行っており、ここ数年はリーグ優勝に向け積極的に資金をかけています。
残念ながら我らが川崎フロンターレがここ数年は覇権を握っているので、優勝は叶っていません。
しかし、試合内外でも積極手にイベントを開催しファンを楽しませてくれており、人気が伸びているチームの一つではないでしょうか?
三つ目のデジタルエンターテイメント事業は経営が苦しいmixiを救ったと言われる、スマホゲーム事業です。
管理人は一切スマホゲームはしませんが、「モンスターストライク」というゲームのタイトルだけは知っています。
かれこれ発表から8年くらい経ちますが稼ぎかしらです。
一発あてると息が長いというのは投資の面からみてメリットですね。
様々なキャラクターを出現させるコラボキャンペーンやTwitterなどを利用した告知を積極的に行い売上を維持しています。
その他にも、「コトダマン」といったゲームを発表しています。
ミクシィの株価が暴騰するきっかけとなった事業ですが、これ以後ヒット商品が出ていないのが気がかりです。
社長は常にホームランを狙った開発を行っていると発言されており、今後の商品開発が期待されます。
売上
直近の売上はやや持ち直した感がありますが、減少傾向です。
モンスターストライクの勢いが影響しています。
早く新しいヒット商品やその他の事業が主力となって欲しいですね。
時価総額は1,970億円をつけていることから割高感がありますね。
ROE
ジェットコースターのように下げています。
ただし、モンスターストライクが好調の時の数値は恐ろしいものでした。
スマホゲームのヒットの破壊力がうかがえます。
一株益
少し緩やかになってきていますが右肩上がりです。
稼げるうちにしっかり力を蓄えていますね。
有利子負債もとても少なく優秀です。
ミクシィの数字で気になったところとして・・・。
売上に対する売上原価が業界平均60%のところ、20%ということです。
逆に販管費は全体平均23%に対し、50%と高いです。
これはIT系企業のスタイルとして仕方がないところがあります。
どれもプラットフォームを作りそれを維持する費用といったところでしょうか?
外注も原価に占める割合の50%以上と、可能な限り外注し、アイディアを効率よく表現するといったスタイルです。
その分を広告などの費用にかけられるといったところがメリットでしょう。
しかし・・・今回、いくつミクシィのサービスを知っていましたか?
私はmixiとモンストぐらいしか知りませんでした。
潜在的に見ていたものととして、FC東京と千葉ジェッツがありますが・・・。
正直、認知度が・・・といったところです。
競輪・オートレースといったサービスは着実に会員数を伸ばしてきています。
スポーツチーム経営自体もうまくいっているのではないでしょうか?
今回この記事を書くにあたりいくつかのサービスのホームページを見ましたがどれもコミュニケーションにこだわった面白い作りとなっています。
見ていてワクワクを感じましたが・・・なぜ今まで知らなかったのだろうといったところが疑問です。
ちょっとした事ではねそうな気もするのですが・・・。
株価は7,000円が見えかけたところで失墜し、2,500円まで落ちています。
現状の数値から見るとやや割高ではありますが、いつヒットを飛ばすかが分からないのもこの業態です。
配当はここ数年100円以上出しており、現時点で4%越えと高配当です。
新しいニュースを期待しながら購入を検討したい銘柄の一つではありますね。
*株式投資は自己責任です。投資判断は十分に注意して行って下さい。