ポゼッションサッカー?
風間監督のサッカーは結果、ボール支配率が上がるので、ポゼッションサッカーと言われた。
なぜなら、バルセロナのポゼッションサッカーがその時代ではとても有名だったため、メディアも理解がし易かったのであろう。
しかし、実は違う。
確かによく発言されている言葉にボールを持ち続けていれば負ける事はないといった言葉がある。
監督の求めるものは、選手達がボールを大切に扱う事。
大切に扱う事とはこのボールを相手には絶対に渡さない事を念頭にベストな位置にボールを置き、ベストな位置に立ち、ボールをパスした人は再びボールを貰う用意をすぐする事にある。
ベストな位置にボールを置くとは相手に取られない位置であり、自身がすぐに次の動作に動ける位置に置く事だ。
そのためには適正な位置を探し、そのポイントにピタっと止める事だ。
トラップの精度を上げる事はこの1cm単位の動作を磨く事にある。
正しい位置にボールを置く事ができれば、例え相手を背負った状態でもボールを奪われる事はない。
ボールを貰う事を恐れる必要がなくなり、パスを出した選手は次の位置に動き、同様にボールを受け取る。
サッカーにおいてゴールをどのように取るかを明確にしなければいけない。
カウンターサッカーであれば、FWは裏に抜け出し一発で仕留める能力が必要。
サイド攻撃であれば、空中戦に強い選手が必要。
この時期のフロンターレで言われていた事は出来る限りゴールの近くで打つ事。
また、自信があれば遠くてもゴールを狙ってよい。
大事な事はしっかりゴールを決め切る事だ。
ゴールの近くで打つためにはパスをしかり回し、つなげ相手のラインをずらす事が必要だ、とにかくボールを持ち続け、この隙を伺い、チャンスを多く創出する事にある。
パスをつなぐ事にこだわってもいない。
いける自信があればドリブルをしたっていい。
ただし、むやみやたらに挑戦する事は関心しない。
どうだろうか、ポゼッションサッカーと言えるだろうか?
やっている事は選手の能力を活かす事と、プレーの質を上げる事。
結果、頭を使ってサッカーをするので選手のサッカーIQも自然と上がっていくのである。
そして、多くのゴールを奪うこのサッカーにワクワクした。
例え負けていても、残り5分で3点獲る事が期待できるのがこの時のフロンターレだ。
選手が果敢に挑戦する姿は誇らしく、勝っても負けてもチームの成長が確認でき毎週末が楽しみで仕方がなかった。