U-NEXT HOLDINGSの株価は騰がるのか?
ヒルズ族の兄貴分と呼ばれた男 宇野康秀さん。
最近はサイバーエージェントの藤田社長から始まり、ホリエモンこと堀江さんの対談本を読んでいる。
このお二方は年齢が近いという事もあるが、共通点が多く、元々はビジネス仲間である。
堀江さんの凄みは熱中する力である。百科事典を読み込んだ幼少期、そしてパソコンのプログラムに没頭した少年期、上京のため東京大学を短期集中で合格も、少年時代に磨いたプログラミングが周囲に認められ、これにより自身の価値を見出し東大を中退して起業している。
熱中できる能力と当時は珍しかったプログラミング技術がマッチし、時代の寵児となっている。
今でもその能力は多岐に渡って活用されている。
藤田さんは堀江さんが経営する会社にプログラミングをお願いした事から関係が始まっている。
藤田さんの凄いところも熱中する能力であり、大学受験も堀江さん同様に短期集中で青山学院大学に入学している。
そして学生時代は麻雀と営業に没頭し、その頭角を現している。
勝負勘にたけ、持ち味である熱中力で営業マンとしての素質に長けているのであろう。
その後は言うまでもない。
そしてこの二人の物語の序章に出てくるのが、宇野康秀さんである。
現U-NEXT HOLDINGS取締役社長である。
U-NEXTと言えばネットTVで有名である。
私もJ-COMに加入していた時期、短期間ではあるがお世話になった。
毎月、ポイントが貰う事ができ、有料の動画を数本見れるため、AMAZON PRIMEと比べると有料動画を見るハードルが低いサービスであった。
残念ながら、並んでいるタイトルがあまり他のサービスと変わらず、月額もわずかに高いためすでに解約している。
U-NEXT HOLDINGSといえば、街を歩けば必ず聞くであろう店内放送などを商品とするUSENを手掛けている会社である。
アルバイトをしている人なんかはユーセンをかけるといえばお馴染みではなかろうか?
その業務内容は幅広く、今では普通となったPOSシステムの販売やホテルやゴルフ場のセルフチェックインカウンターの販売やコミック、音楽の定額視聴サービス、電気の販売など幅広く手掛けている。
さすが、現代の時代の寵児の兄貴分といわれるだけの方である。
IRを見るとROEは20%越え、売上は綺麗な右肩上がりであり、2,000億円を超えている。
自己資本比率も毎年回復してきており25%を超えてきている。
元々の業態の下地がしっかりしているのでネットTVを運営する企業としてはしっかり稼いで企業体力を高めるフェイズに入っていると言えよう。
最近ではテレビでよく見る動画配信サイトParaviとの統合にも成功している。
さて宇野氏といえば人材派遣サービスの現:パーソナルキャリアを創業した起業家であり、その父がUSENの社長であった事からその事業を引き継いでいる。
このことから恵まれているようにも見えてしまうが、いちから起業家としての経験を積み、その後USENを今の規模まで発展させている手腕がある事からその実力は折り紙付きであるのは説明は不要であろう。
また、今でこそ起業は容易になり、普通の世の中になってきてはいるが、その当時の起業といえばさほど知られておらず道のりは険しい。
なぜなら資金力の面で援助を得る素地がないからだ。
ついては宇野氏は起業にあたり、資金があればスムーズに行けた物のを回り道を強いられる。
若い世代には同じような苦労をさせたくないという思いから、先に述べた両氏に資金援助をし社外取締役についたりと支援を行っている。
当ブログにおいても藤田さんが資金援助をしている会社を紹介しているが、このストーリーを聞くと藤田さんがなぜこのような行動を取ったのか、私利私欲でいつかは会社を乗っ取ってやろうといった思惑が恐らくないであろうことも想像がつく。
これだけ力のある方々の兄貴分の企業であるため、今後の発展が期待でき、今日時点で株価を見るとコロナ後がっくと下がり、やや上昇傾向のフェーズである。
そして、U-NEXT HOLDINGSの魅力の一つとして、株主優待のポイントであるが、ポイントに応じて魅力的な様々な商品を貰う事ができるではないか!!
っと思ったのですが、2023年をもって終了となっている。
とても残念ではるものの、これにより優待目的の株主が去り、株価が一旦、下降すると共に、反してここ数年から株主配当を出し、こちらが毎年配当額を増額している事からこちらでの取得メリットが期待できる。
ますます魅力的ではないか。
但し、少し気がかりなのが株価2,500円前後に対し、BPSが600円台である事だ。
ちょっと解散価値が低すぎますね。
EPS、ROE、自己資本比率の増加を見ると株式としての魅力は向上しているものの、この辺りは凄い悩みます。
また、業態が何重にも重なり、経済圏を形成しているものの、海外市場はと問われると今後の発展がどこまで伸びるか。
*株式投資は自己責任です。しっかりと下調べをし、慎重な判断のうえ行いましょう。