ユーグレナの株価が挙がるシナリオ

ユーグレナはミドリムシとも呼ばれる藻の一種です。

食物連鎖の最下層に属しているため、栄養満点であり、このユーグレナの大量生産に成功し、健康食品として販売している会社です。

青汁で有名なキューサイ青汁を買収し、緑の健康食品メーカーとしては国内トップクラスの会社です。

ユーグレナの株価が冴えない理由として。赤字が続いているバイオ燃料事業ですが2024年晴れて黒字復帰しました。今後の課題は生産量の増加と需要の増加にかかっています。

もくじ

1.ユーグレナはどのような会社か?

2.ユーグレナを買いたい理由

3.ユーグレナを買う事を躊躇する理由

4.バイオ燃料に期待だが・・・

5.株価分析

6.今後の株価展望

1.ユーグレナはどのような会社か?

買いたい理由を考える前に、ユーグレナがどんな会社かについておさらいします。

ユーグレナとは和名でミドリムシと呼ばれ藻の一種です。

ミドリムシは食物連鎖の最下層に位置しているため、全ての生き物の源となっているため栄養豊富です。

栄養豊富なユーグレナを大量生産する事に成功し、尚且つ食品化に成功すれば、世界の飢餓問題などを解決する一助となります。

そしてユーグレナという会社は社名の通り、大量生産し、食品化に世界に先駆けて成功した会社です。

世界の食糧不足に取り組みつつも、昨今はバイオ燃料の開発にも成功し、製品化に成功しています。

2.ユーグレナを買いたい理由

それでは私がユーグレナを買いたい理由を考えていきます。

① ミドリムシの健康効果

私がユーグレナを知ったのは会社のOBからでした。

60歳を過ぎ、ミドリムシを俺は食べていとの事で、私は何に効くのかを尋ねると、何にでも効くんとの回答でした。確かにHPを見る限り、何に効くかはあまり明確に書いていませんが、睡眠や美容など多岐に渡り科学的根拠が次から次へと発表されています。

昨今、認知度の面から青汁で有名なキューサイを買収し今後の飛躍が期待されます。

② バイオ燃料

最近何かと話題の脱炭素社会の救世主となるかもしれないバイオ燃料の開発に成功しています。

この分野において、日本は世界から大分遅れをとっているので、ユーグレナの挑戦はもっと期待されるべきです。

日本は島国であり、多くの物資や資源を世界から輸入しています。

飛行機の燃料ですら、海外から調達しており、輸送コストがこれらにもかかっています。

クリーンなエネルギーは純度が高い分、元の値段が高く、ユーグレナのバイオ燃料も化石燃料と違い、製造コストがかかるわけですが、輸送コストという面ではアドバンテージがありますし、化石燃料の様に投機的に値段が乱効果するものではないので、ある程度の大量生産が見込まれれば安定的に製造が期待されます。

なにしろ国内にライバルがいないのと、ユーグレナーの協力企業にはそうそうたる会社が名を連ねています。

3.ユーグレナを買う事を躊躇する理由

① 将来の投資ばかりで赤字が続いている

投資を抑制すれば、いつでも黒字にできるだけの実力があるようですが、現時点では認知度アップとバイオ燃料の販売網の拡大等、先行投資をしているステージです。

② バイオ燃料の流通に日本は遅れ気味?

脱炭素社会をいざ進めようといっても、各企業そのための設備投資が必要となります。

コロナ下の昨今、体力を温存したい企業にとっては痛手です。

日本政府もこれらの心情を鑑み、ある一定の猶予期間をとりたいという思惑もあるはずです。

こういった判断は世界から遅れを取る原因となり、折角の商機を逃しかねません。

③ ユーグレナが何に効くのかいまいち分からない

ユーグレナを飲んでみたいと思うのですが、具体的になんのために飲むのかがネットで調べてもしっくりきません。

値段もそこそこよい値段ですので、良く分からないものに大金を払うきがしません。

もっと、具体的な効果をHPに記載してほしいものです。

4.バイオ燃料に期待だが・・・

ユーグレナの主力製品は健康食品事業とバイオ燃料事業である。

特にバイオ燃料事業については脱炭素が叫ばれる昨今、急成長が期待され、世界的に見ても第三のバイオ燃料の領域ではパイオニアである。

国内においては飛行機でのトライアルに成功し、バスなどの公共交通機関や最近では自衛隊への供給も決まっている。

国内については今後も流通が増えると期待される。

そして、私が個人的に期待していたのは海上輸送用の燃料、つまりは船の燃料としての利用拡大への期待だ。

あまり知られていないかもしれないが、物の流通という点では船が大量輸送に向いており、一方で大量の燃料を消費し、同時に大量の二酸化炭素を排出しており、環境問題に敏感な業界である。

よって、船の燃料として使用されれば、儲かる事間違いない。

だからこそ、ユーグレナはENEOSを筆頭に海外のエネルギー会社などと数多く提携していたのだ。

しかしながら昨今、IMO(世界海事機構)という船の業界のルールなどを決める組織があるか、脱炭素のためのエネルギーとして第三のバイオ燃料(ユーグレナが製造するもの)は認めないと言っているのだ。

ユーグレナ社のバイオ燃料は藻を使っているので、藻の製造の課程においては光合成により、大量の二酸化炭素を吸収してくれるが、一方でバイオ燃料を製造する工程では大量の化石燃料を使用しており、二酸化炭素を排出しているためだ。

特に欧州は利権問題の対応が上手なこともあり、第1のバイオ燃料を守りたいとの構図もあるのであろう。

先日、WBSでも食物由来のバイオ燃料の会社の社長が日本を訪問というニュースが流れていた。

それでは船がダメなら、飛行機ではと思うかもしれないが飛行機については生産コストが安く、世界的(主に欧米)に認められた燃料を外国で補給してくるため、国内の給油は最低限に抑えるはずである。

燃料問題については流通コストを考えても、海外から購入しているため、日本で補給すると高いのだ。

5.株価分析

出典:YAHOO!JAPAN ファイナンス

株価

上場後、ミドリムシの健康食品事業がまずまず好調で2,000円まで株価は上昇しましたがその後、バイオ燃料事業への投資で赤字が続き株価は2019年にかけ下落しています。

その後、バイオ燃料の商品化に成功し株価は700~1,000円付近で落ち着いています。

売上

売上は上昇傾向です。

時価総額が1,030億円に対し、その売上は4,439億円ですので、ここだけ見ると株価の伸びしろは4倍程度はありそうです。

EPS

ほぼほぼ赤字ですので、こちらは参考になりませんね。赤字覚悟で会員数を増やすといった投資ではなく、インフラへの投資が大きく響いています。

以前、決算説明会で黒字にするだけならいつでもできるといった発言を社長がされていましたがそろそろ黒字の道筋が見たいところです。

BPS

株価の5分の1程度ですのであまりよいとは言えませんが、これまでの赤字を考えるとまずまずではないでしょうか?

ベンチャー企業特有の各社からの出資を沢山受けていますので、それだけバイオ燃料ビジネスが期待されている事が見て取れます。

そろそろなんとか回収したい時期ですね。

6.今後の株価展望

株価はここ数年は700~1,000円付近をふらふらしており、バイオ燃料の普及が進めば、株価は10倍以上に騰がるのではないかとと当初は期待していました。

いざ第三のバイオ燃料の販売が開始し、使用する企業は増えているもの規模はいまいちな感じです。すでに1年以上経ちましたが、今のペースだととてもまずいです。

似たようなビジネスを手掛ける後乗り企業の参入。

電気自動車の普及。国内航空業界がいざ販売を始めると、使用する気配が全くない。

海運業界に至っては、脱炭素向けのバイオ燃料については既に欧米に主導権を握られ、第三のバイオ燃料についても、国際ルールとして脱炭素向けの製品として認めておらず、価格も石油と比較すれば安いわけではないので、積極的に使うメリットは現状ありません。

ただし、自衛隊が使うようになったというのは良いニュースです。

このままでは世界的には取り残されていくものの国内市場のパイだけを取り込み、赤字が落ち着き、堅実なビジネスモデルにシフトすれば株価2,000~3,000円程度はあるかもしれません。

これまで投資してきたものを取り返さなければいけない事を考えると今までの負担は大きいか?

*投資は自己責任でお願いします。リスクは必ずありますので、十分に注意して判断してください。

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