DM三井製糖HD 砂糖関連銘柄が騰がる?
円安に加え燃料の高騰に伴い、様々な物の価格が上昇している。
一説にはコロナの影響により人々に生産性が下がったとも言われる。
珈琲豆やチョコーレートのカカオなどの生産量が減り、価格が騰がっているというのはコロナ前から度々報道されているが、先日、ジムロジャース氏がこれからは物への投資が注目され、その中でも砂糖に注目していると発言していた。
ジムロジャース氏と言えば、投資家というよりも投機家というイメージがあるため、安易にこの発言にのってはいけないとは思うものの、砂糖業界の状況確認だけでもしておきたいところである。
砂糖にはどのようなイメージがありますか?
最近は糖質制限などが頻繁に叫ばれており、炭水化物や砂糖の摂取の制限が少なくとも国内だけを見れば容易に知る事ができる。
このイメージ通り、国内の砂糖売上は減少に転じている。
しかし、人は欲深いものであり、食べても比較的大丈夫な甘味に転嫁することによって、その欲望を抑えており、こういった商品が今後も期待される。
砂糖に投資したいと考え砂糖関連銘柄を検索すると、DM三井製糖HDが国内No.1であるとすぐに出てくる。
DMは大日本明治製糖と三井製糖のイニシャルを取ったものであり、統合した事が分かる。
昨今、各業界において業界再編が行われており、圧倒的に強い企業が買収をしたのであれば、企業名が変わらない筈であるが、このように両社の名前を対等にしようといった意思が読み取れることからこの業界がそれだけ苦境に立たされている事も見て取れる。
さて話を戻すが、砂糖に投資するのであればどのようにすれば儲かるだろうか?
オイルのように原油産出国であれば、オイルを売るので儲かるはずである。
砂糖はどこから産出され、輸出入しないといけないものなのだろうか?
答えはYesでありNoだ。
砂糖は砂糖の原料より精製する必要があり、日本でもその原料が取れるのである。
ちなみに、原料の産出国No.1はブラジルである。
沖縄といえばサトウキビが有名だが、温暖な地域で水が豊富な場所でとれるといったところだろうか?
国内市場はしりすぼみでるが、先進国が砂糖離れが進むのに反し、アフリカ、インド、中東、アジアなど砂糖が大好きとしている国は沢山あり、これらの国々は成長しているので市場の拡大が期待される。
日本の雄我らがDM三井製糖HDは世界シェアのランキングで10番目の位置につけており、そのシェアは1.9%と言われている。
たったの1.9%かと私も思ったが、1位でも7.19%であり、上位10位の企業は国営企業も名を連ねているため、今後の業界シェアの拡大に注目が集まり、DM三井製糖HDにおいても海外に進出している。
昨今では日系企業の海外進出が徐々に進んでいるので、これらに波にも乗りたいところである。
DM三井製糖HDであるが、時価総額700億円弱に対し、売上は1,500億円である。
この数値が並ぶ辺りが適正のところ、売上の半値と低く評価されていると言える。
株価2,100円(2023年3月)に対し、BPSが3,000円と解散価値が高く、資金力がある。
EPSは2023年は20円程と正直なところ昨今の原料高、輸送費の高騰などの影響を受けている。
但し、コロナ前まではみぎかたあがりであり、2019年は250円程を付けている事から、やはろ今後の株価は2倍ぐらいの上昇は期待したい。
そもそも、砂糖は我々の生活にとって切ってもきれない関係である。
砂糖のない食事を想像できるであろうか?
そういった意味では今後、国内の先駆者であるDM三井製糖HDが他社と今まで以上に協力し大きくなる事はあっても、潰れる事は考えられ辛く、長期保有銘柄として期待ができる。
2018年にはその株価は5,000円付近まで跳ね上がっており、チャートだけを見ると、現状は低空飛行していると言えよう。
ジムロジャース氏の言うように、砂糖への投資は魅力的にも見える。
また、ロシア・ウクライナの戦争や中国・北朝鮮と米国の牽制の行方を見ても、これらの資源の輸入網が益々制限される事も予想され、その価値が騰がると予測される。
加えて、三井製糖は株主優待を提供しているのも魅力的だ、今なら20数万円の投資で毎年、3,000円相当の自社製品が貰え、配当も3%程度の利回りである事から、益々、長期保有対象として魅力的である。
この記事を書いていて、追加投資をしたくなってきた自分もいます。
砂糖3,000円分と聞くと、使い切れるかなと思い家族に相談するとこれくらい使えるよとの事。
家庭や自炊をする方にとっては魅力的ではないでしょうか?
しばらくは砂糖市況に目が離せません。
*株式投資は自己責任です。じっくり考え、余裕資金で行いましょう。