目標を達成できる人とそうでない人の違い
高い目標を持つ事がいい事だ。
しかし、その目標が高い山の山頂にあり、その山に霧がかかっていたとしたらどうだろうか?
登るのにどのような事が起こる事が想像できないのではないだろうか?
仮に視界が晴れていたとしても、それ相応の服装や準備が必要であるはずだが、その準備なくして登ろうものなら遭難する事は明白であろう。
私は四国お遍路旅を達成した経験がある。
一番最初の札所にはボランティアの人が旅人に声かけしアドバイスをしてくれるのだ。
ボランティアの方は自転車にまたがり、小さなリュックを背負っている私を見て死にに行くようなものだと言い、攻略方法を指南してくれた。
ボランティアの目利きとは違い、私は当初から目標設定をしていたので装備を変更する事なく約10日程で全ての札所を回る事ができている。
しかし、ボランティアの方の話では真冬に防寒着を持たずに山を登り、途中にコンビニがあると思い食料も持たなかった結果、山道の途中で雪が降り、道が塞がれ身動きができなくなり死んだ人。
若くて貧乏旅をしている女性を狙いレイプをするスポットなどがある事など、道の途中に危険がある事を教えてくれた。
先に述べた通り、お遍路達成という目標はあるものの、その目標を達成するためのプランが用意されていないことによりこのような悲劇を生んでいる。
例えば、貧乏旅もいいが、どの程度の費用がかかるのか?
宿泊所を安く抑えるにしても、その施設の安全性のレビューの確認。
安全と費用の相対効果。
食料の購入場所や挑戦する時期の検討。
旅慣れてふらふらと旅行しているような人においても最低限のルールは持っているはずである。
ではどうするべきだったのか?
お遍路の場合であれば、自分の一日の行動距離を知る事だ。
私であれば、自転車であったので、ゆっくりお寺を回り、自転車での一日の走行距離は120~150kmと予想。
るるぶなど観光マップを見て、その走行距離内で楽しそうな街をピックアップ。
食料は常にコンビニを見つける度に補充しておきます。
この方法である程度の総旅程が計算できますね。
旅程が決まれば、荷物を軽くします。
なるべく渇き易い服をバックに突っ込み、宿についたらすぐに手洗いします。
毎日洗濯すれば三日分も服があれば事足りるののでボランティアの方から見ると、相当な軽装です。
夏の終わりから秋口の旅程で行ったので、靴サンダルをリュックに突っ込みます。
とにかく軽量化し、快適に長く走る事を目的としています。
短期間の旅行なので一泊5,000円程度の宿に約10泊。
食費が1日2,000~3,000円とても、総額8万円程の旅行となります。
走行距離1500km程の挑戦でしたが、見事に目標を達成しています。
つまるところ目標をたて、その道のりを確認し、自信の実力ならどの程度のピッチで走れるかを考えたらその目標は達成しているも同然なのです。
何も危険はありません。
正直、ボランティアのおじさんの話を聞いていて、こういうのが余計なおせっかいと言うのだなとも感じつつも、自分のプランで絶対に達成させてやるという闘志に火がつきました。
但し、確かに的を得た事や豆知識も沢山教えて下さるので興味のある方にはおすすめです。