ワコム(6727)の株価を分析する ~ペンタブ 世界シェアNo.1 ~
こんにちはKC.Lab所長です。
今日はワコムについて分析していきたいと思います。
<ワコムとはどんな会社か?>
ペンタブ・液晶タブレットを開発・販売しています。
私は6年程前に、パソコンで絵を描きたいと思い調べていたところ、VAIOとワコムが検索にヒットしました。
その当時は絵を描くだけなら、使い勝手がよさそうと感じましたが、パソコンとしての利用も考えVAIOを購入しました。
アニメ、マンガなどを使うクリエーター系の方の間で普及しているようです。
普段、なかなかじっくりと見る事はないのですが、クレジット決済なんかに使われる液晶タブレットもワコムの製品のようです。
シェアはなんと世界No.1です。
シェアNo.1といといっても、大抵の会社は30%がいいところですが、ワコムは90%です。
競合に中国の企業があり、シェアが5%前後のようですが、最近10%に迫っているようです。
さすが中国企業、値段の差はやはりワコムより数万円安いようで、まだまだ脅かすほどではないですがじわじわと攻めてきています。
アニメ、マンガといえば日本のお家芸という事もあり、商品のクオリティーという意味では現場の声を吸い上げ易い環境ですので、
他社に負けない強い製品を世に送り出して欲しいものです。
また、サムスンとも業務提携し世界進出を強くすすめています。
特許技術も多数あり、技術的にはしばらく安泰そうですね。
<現在の株価と主要数値は?>
*各数値は2021年5月3日に調べたものです。
700円程度でワコムの株を買う事ができます。
70,000円でワコムの株主になる事ができます。
少額で購入できるのでお手頃ですね。
2020年のコロナ以前は250円程でしたが、コロナ化の巣ごもり需要もあり1,000円まで値をつけています。
期待が収まり、今は下げているところですね。
EPS 2017年は-33.93でしたが翌年が14.55と改善し、その後毎年上げ、2021年は 58.48です。
よって、PERは11.99倍です。
このまま順調に伸びてくれれば、もう一度1,000円は超えてくれそうですね。
BPS 2017年(130.75)から、毎年順調にあげ2021年は222.94です。
しかし、株価かから考えると少し心もとないですね。
よってPBRは 3.14倍
ROIは2017年が-21.2%とよくないですが、その後の年は10%を毎年超えています。
競合がほぼいないので、ここっは強いですね。
配当も7.5円でています。
今の株価なら1%ほどのリターンです。
自己資本比率も2017年より、毎年改善されており50.9%とと大変よいですね。
2017年頃社長が交代しており、この前後で舵切りをおこなっているようです。
一旦、大きな損失が出ていますが翌年から数字が回復しています。
売上高 851.94億円
時価総額1,167.49億円
売上高と時価総額を比べる限り、相応の評価という事でしょうか。
株主優待は残念ながらありません。
<ワコムの個人的なまとめ>
とても魅力的な商品ですが、正直一つに特化しすぎてピンポイントで買うといった選択はプロの方でない限りあまり上がらなさそうです。
また、商品の特性上頻繁に買い替えを行うものではないので、商品のバリエーション(デザインや使用用途をさらに特化させる)を増やしリピート複数買いなどが望まれる所です。
かたや、学校でのタブレットの普及や液晶での決済など、昨今の状況を鑑みるとまだまだ爆発的に普及しそうな雰囲気と余地があるとも感じます。
未来を描くとよだれが出るほど買いたいところですが、今の株価と数値だけを見ると、手を出す勇気がなかなか出ません。
適正のようにも感じます。チャートも下げ下げですからね。
勢いはあるので、もうちょっと買いやすい値段になれば手を出したいですね。
あくまで、個人的に気になった銘柄を分析し、紹介しています。投資は自己責任でお願いします。