キーコーヒー(2594)の株価について分析する ~業務用珈琲の雄~
ドトール日レスホールディングスに引き続き、キーコーヒーについて分析していきます。
先日、カンブリア宮殿にて紹介されていましたね!
目次
1. 魅力的な商品・サービスを提供しているか?
2.キーコーヒーの強み
3.株価と主要指標
4.まとめ
1.魅力的な商品・サービスを提供しているか?
喫茶店の前で目にする、青色に黄色の鍵の看板でお馴染みのKEY COFFEEことキーコーヒーです。
知らない人はいないのではないでしょうか?
スーパーで陳列されている商品もほぼ、キーコーヒー若しくはUCCですね。
珈琲といえばキーコーヒーです。
カンブリア宮殿でも紹介されていましたが、100年という歴史があり、
珈琲は一部の人の間で楽しまれている時に、珈琲の輸入を開始しています。
ここまでは普通のストーリーですが、絶滅しかけていた、トアルコトラジャという珈琲を復活させます。
美味しい珈琲豆を見つけ、栽培を現地の人と一緒に試行錯誤したというストーリーは他にも聞いた事がります。
しかし、キーコーヒーはさらにその上を行きます。
インドネシアの奥地にある農園から豆を運ぶため、道路や橋といったインフラを開発したのです。
町の人は仕事ももらえ、生活が豊になったのでキーコーヒーに感謝しています。
経済発展は一部の人だけに旨味がありますが、ここまでWIN-WINだと感動ですね。
つまりは、珈琲の栽培から、ホテルやカフェなどへの卸まで、珈琲に関する全てを事業として行っています。
最近ではイタリアントマトなどの飲食店事業も展開しています。
2.キーコーヒーの強み
ここ数年、珈琲豆の値段が高騰しているといったニュースを頻繁に目にするようになりました。
低緯度かつ標高の高い場所で、尚且つ一日の寒暖の差が大きい場所が珈琲栽培に適していますが、
地球の温暖化に伴い、珈琲の栽培が難しくなっているそうです。
専門家の間では2050年には珈琲が飲めなくなるなんて予想もあるそうです。
研究チームが環境に強い、珈琲豆の苗の研究する映像が紹介されていました。
キーコーヒーも珈琲の栽培を行っているので、100年事業として研究を行っているそうです。
厳しい環境ではありますが、ピンチはチャンスです。
研究が上手くいけば、珈琲の栽培業者はある程度限定されてきますし、
大きなメーカーが大量に品質の高い豆を作る事になるでしょう!
又、先に述べた様に、その地に根差した開発のできる企業です。
きっと、愛される商品を作ってくれます。
また、欧米では珈琲を一日4杯飲むのに対し、日本人は一人当たり1杯ものんでいないそうです。
これを比較して、まだまだ伸びる余地があると社長がおっしゃっていました。
*個人的には欧米人と比べて、日本人は胃腸が弱かったり、カフェインによる不眠症への影響を気にするので、
期待値は低いと思います・・・(伸びたとして1.5~2.0杯といったところではないでしょうか?)
3.株価と主要指標
株価
株価は2,074円(5/28)です。
ずっと、2000円付近ですね。
コロナウィルスの影響で、飲食店やホテルが大打撃を受けているので下がっていそうなイメージですが不思議です。
売上
売上はじりじり下がっています。
但し、売上が626億円に対し、時価総額487億円とお値ごろ感もうかがえます。
ROE
ROEは万年低空飛行です。
あまり魅力的ではないですね。
一株益
上がったり、下がったりで方向性がないです。
仮に30円とすると、株価2,000円は過剰な気がします。
BPS
BPSは1,600円弱で横ばい。
近々は減少傾向です。
やはり、株価は上がりすぎですね。
4.まとめ
家計で例えると、堅実な企業に勤めそこそこの給料を稼いでいるが、
全部使ってしまうので、貯金ができないといったところでしょうか?
夫婦共に、独身時代に貯金していたので、貯金がないわけではないけども・・・。
総資産42,924(百万円)に対し、有利子負債646(百万円)と少な目で悪くありません。
こちらも、少額返済の住宅ローンを持っているといった感じです。
長期投資という点では魅力は全然ないですね・・・。
配当は9円とあまりおおくはないですが、毎年出しています。
魅力的なのは株主優待くらいでしょうか?
持ち株数に応じて、自社製品が貰えます。
100株 1,000円相当
200株 2,000円相当
300株 3,000円相当
1000株 5,000円相当
温暖化問題しかり、IRを見ると希望退職者をちょくちょく募っていたりと、
少し、暗いニュースが先行している業界ですが、キーコーヒーにはぜひとも踏ん張ってほしいです。
*株式投資は自己責任です。投資判断はリスクを踏まえ慎重に注意して行って下さい。