会社を辞めるための取説を作る
いつか会社を辞めると言っている限りは会社を辞める事はないだろう。
辞めたいとは思っているものの、日本ではどんなに能力があってもキャリアアップの道はないからだ。
もし、外国語を用い、出稼ぎで稼いでいる人であれば経験やランクによって、キャリアアップは可能だ。
私の業界でも日本人なら月収百万円するかしないかの仕事がインド人なら倍近くの給料が払われている。
彼の仕事は言いたい事を言うだけなのに。
しかし、彼はインド人ならではのネットワークがあり、彼の知り合いは世界中にいるのだ。
日本人が良いアイディアを持っていてもそのようなネットワークもないし、良いアイディアを持っていてもその表現するための兵隊は会社はくれない。
例えそれで成果を出しても収入は増えずに、新たな業務が増えるだけだろう。
以前も書いたがある先輩は会社を辞めて少し、収入が下がるが今の技術を活かした仕事もいいよねと話していた。
きっと、その先輩も辞めないだろう。
なぜなら、生活水準を下げる事に恐れを感じている。
ついてはストレス地獄にずぶずぶぬめり込みながら、能力を安く買叩かれるしかないのである。
ではどうすべきであろうか?
選択肢は二つ。
今すぐ辞めるか、計画を立ててその通りに辞めるかだ。
今すぐ辞めるとは。
我々にはなにかしらの能力がある。
先にも述べたが、生活が変わるというリスクを恐れている。
また転職したとて、どの企業も大差はない。
なぜならそこには日本人がいるからだ。
しかし、違う世界に思い切って飛び込み、状況を把握すれば新たな挑戦に臨む決意もできるかもしれない。
私はなるだけ、入社してきた新人や悩んでいる先輩の背中は押すようにしている。
若ければ若いほど、辞めるならよいだろう。
勿論、新卒入社というプレミアチケットはもう新人君にはない。
しかし、向いてないと思うものをわざわざだらだら続ける事はお互いに良くないからだ。
そして離職者が増えると会社も新しい人材を確保するために、福利厚生や人を見つめなおす良い機会になるからだ。
残念ながら我が社の人事は目が死んでおり、私が何度も現場を観なさいと言ってもパソコンを眺めて、怖い顔をしている相当やばい会社だ。
先輩方はこれからの将来を支えるエース候補だ。
かたや、もう思考回路が古い人材であるので、どんどんいなくなれば、会社が考える機会が増えるのは勿論、我々少し若い人材にチャンスが回ってくる。
そして、先輩が転職して道を開いてくれれば辞めたい人間にとっても励みになる。
私が応援しますというと、必ず先輩はえっ?といった反応をしてくる。
こちらとしては、そんなに嫌なのになんで辞めないんですかといった感じだ。
すぐに人生を変えるべきである。
ぐだぐら愚痴を言っているレベルでは出世もないので、今すぐ過ごしやすい会社を探したほうがよい。
二つ目は計画的に辞めるというものだ。
いつかは辞めるではなく、こういう条件がそろったら辞めるというものだ。
副業収入が1,000万円を超えたら辞める。
開業資金が1,000万円超えたら辞める。
今の能力を必要としてくれる・活用できる仲間を見つけたら辞める。
人それぞれではあるが、明確な条件を決めよう。
このなかでも簡単なのは開業資金なんかは明確で確実だ。
どのビジネスを立ち上げるかを決め、必要な資金を算出。
どうすれば集客できるかを考える。
必要あれば休日開業なんかで実験するのもよいだろう。
自信をつけたら、間借りでしばらく運営し売上がどの程度あるかをためすぐらいはやってもよい。
企業に入ると決定のプロセスが酷く悪くなる。
どうしても失敗した場合にプロセスが複雑だからだ。
意思が同じ数名ならその判断は早いし、運命共同体なので失敗も分散できる。
なにしろ決定のプロセスが早いのはメリットでしかない。
あなたの能力は100%発揮できるであろう。
勿論会社のブランドを使った信頼という裏付けはないので、いちから気づかなければいけないという難しさもあるが。
同じ苦労なら全ての苦労は自分のためにしたというのが本音ではなかろうか?
会社員をやっていると自社の株主にリークしたくなるような無駄な事をやっているのでイライラする。
私は持株会にも入っているので尚更だ。
副業収入1,000万円になったら辞める。
これもいつか1,000万円に到達したら辞めると言っていると辞められないので、ゴールから見てみよう。
株式投資で1,000万円の配当収入とすると。
利回り3%の配当であれば、約3億円である。
仮に5年で辞めるとするとどの程度にペースで総資産を増やしていく必要があるだろうか?
自然と決まるはずだ。
まずは、ゴールを見る事。
そして、その増加分をゴールから逆算してみてはいかがか?