zeals(ジールズ)~新規上場 チャットボットで国内トップシェア 最速で成長する~
本日の株式ニュースにフリークアウトがzealsの上場で株価上昇という記事を見つけました。
昨日、フリークアウトの記事を書こうと思いまとめていたので気になって調べてみました。
いったいなんの会社でしょうか??
もくじ
1.zealsの事業
2.チャッチボットを使うメリット
3.zealsのシェア
4.zealsの営業スタイルと強み
5.チャットボットの期待値とまとめ
創業2014年の会社で会社立ち上げ時、社長は大学生だったということもあり、ホームページをぱっと見る限りなんの会社かわかりずらいですね・・・。
社長のコメントを読むと、一人一台ドラえもんという社会を作るとあります・・・?
ロボットの会社か?
製品情報を見ても一切、ロボットの写真が見つかりません。
あった!!
「LINEに搭載したチャットボットでの接客体験を通じてユーザーの購買行動を後押しする完全成果報酬型サービス」
分かり易い、説明が見つかりました。
確かにやたらとチャットに誘導するサイトが見受けられるようになりましたね!!
zealsはコミュニケーションを科学し、企業に自動対話システムを販売しているという事ですね。
1)24時間即時対応
通常であれば営業時間内の人が対応できる時に電話やメール、対面での対応が必要です。
チャットボットであればLINE上でいつでも対応してくれますので、仕事上がりや子供が寝た後などにゆっくり聞きたい事を聞けます。
企業も人件費を抑える事ができ、機会損失を減らす事ができます。
そもそも接客業自体が低賃金で拘束時間が長く、ストレスのかかる業態であるため、人材が集まりにくい業態となっています。
ロボットであればコストがある程度見込めますので救世主となりそうです。
2)深いコミュニケーション
zealsは多くのコミュニケーションデータを有していますので、それらを元に適切な回答をする事ができます。
対人コミュニケーションだと感情が伝わるのがメリットではありますが、相手の対応にストレスを感じる事がありますよね。
こういった事もプログラミングによって減らす事が期待できそうです。
3)長期的な顧客リレーション
顧客の情報に合わせ、適切なタイミングでの自動配信が可能になる。
いくつかzealsのサイトで事例が紹介されていましたが、
車の販売会社の事例では、電話やDMで車検・点検などの案内をしていたが、zealsのサービスを使う事にりスケジュール管理ミスが解消され、業務も軽減された。
電話やDMの送付には膨大な手間と人件費がかかるので、こういった案件はAIに任せたいところです。
顧客とLINEでつながる事によって、ついでの集客も期待できます。
ホットヨガスタジオの事例では体験申し込みにzealsのサービスを利用し、丁寧なヒアリングによって入会率がアップしています。
これから始める人にとって、色々聞きたいけどちょっと・・・といった風に壁があります。
ロボットであれば気兼ねなく、いくらでも質問できるので門戸が開いたと言えます。
世界ではこの分野が急速に発展しており、中国ではかなりの数の企業が争っているそうです。
日本もzealsを筆頭に競合が多数参入しています。
業界シェアを調べてみましたが、特に詳しい数字はみつかりませんでした。
zealsの社長のインタビュー記事で現時点で業界トップであり、この地位を確固たるものにするべく最速で成長するとありました。
zealsのサービスを導入する企業は400社に上ります。
PASONA / HIS / 湘南ゼミナール / リクルート / ORBIS / アンファ / 中部電力 / ヤーマン
など、よく聞く企業がずらりとならんでいます。
人材募集や商品販売など企業の要望に応じてカスタマイズして利用されています。
資金力が少ないスタートアップ企業が大手につぶされず業界トップを維持していくためには、成長スピードが鍵であり、そのためには資金力と強力な顧客・提携企業が必要となります。
zealsはZベンチャーキャピタル、電通グループ、博報堂DYグループ、ジャフコ、フリークアウトといった企業から資金調達しています。
広告系の企業がずらりと並んでいますね。
zealsへの期待度がうかがえます。
zealsの営業スタイルとして、”初期投資0円”・”運用管理費0円”が上げられます。
確かに目に見える形のロボットを売っているわけではなく、システムを売っているのでかかるのはエンジニアにかかる人件費だけですね。
実際に収益が出てから、それにみあった成果報酬をzealsは得る事になりますので、初期投資費用を払っているのはzealsであるため、企業は気楽に始められます。
zealsも良いサービスを構築すればするほど、報酬を得る事ができます。
急ピッチでシェアを広げるうえでも、顧客が気軽に新しいサービスを体験できる事は重要ですね。
また、業界トップの地位を早い段階で押さえておけば、データの蓄積量で他社を圧倒できるので、よりよい商品開発ができます。
チャットボットが社会に与えるインパクト(期待値)はとても大きいと言えるでしょう。
特にコロナの状況下であれば、対人の接客を省略でき、クリーンなサービスが受けられます。
商品知識豊富なスタッフを雇わずとも、より詳しい情報を教えてくれます。
ネット通販の際は、文章以上の情報を入手できるようになり、ストレスが軽減されます。
今まで「回線が混みあっております。このままお待ちいただくか、しばらくしてからおかけ直しください。」といったアナウンスを10分も聞かされ続けていましたが、こういったものもなくなります。
人のように休憩時間も要しませんし、優秀な人材がこない、育ててもすぐ辞めてしまうといった悩みも解消されます。
今後、監視カメラやPOSや色々なサービスと連結され、お店の省人化も進むでしょう。
考え出すときりがないほど、アイディアが湧いてくる分野です。
zealsは上場に伴い、さらに成長のスピードをアップさせる事ができるのか、ここ3年の動向に目を離せません。
成長スピードを主張していますので、上場してすぐが成功する未来を描いた場合の買いのタイミングと言えるでしょう。
しかし、まずは人員増員や認知度アップを図り売上を伸ばしていく戦略となると推測されるため、売上は急速に上がるが、利益率は低くなり、失望売りが出たタイミングが買い場となるかもしれませんね。
海外進出もこの先考えると、競合もひしめく世界となっているでしょう。
国内市場を早急に席捲し、サービスの付加価値をいかにつけるか、そして、上場し会計の透明性が出てきたところでゆっくり判断したうえで購入の是非を決めたいところでもあります。
*投資判断は自己責任です、投資判断は十分に注意して行って下さい。