山形銀行 注目の地銀銘柄
4月のカンブリア宮殿で山形を活性化させている今話題の会社としてSHONAIを紹介していました。
SHONAIの社長は三井不動産を脱サラし、起業した社長である。
三井不動産といえば都市型開発を手掛ける大手デベロッパーであり、マンション開発に加え、ららぽーとをマンションの近くに開発。
マンションは駅近に建設されるため、衣食住全てが駅付近で完結するのだ。
SHONAIの社長はそんな三井不動産出身の経験を活かし、山形の広い土地に大型リゾート施設を建設するという計画のリーダーに抜擢される。
地方都市の土地が安いとはいえ、大型施設を建設するには億単位の資金が必要であり、これだけの資金を集めるには投資家を募るしかないのである。
地方の問題として、例えいいものを作ってもそこに人がくるのか?
また、目玉はあっても付近の商用施設・観光に魅力がないため続かないというデメリットがある。
投資家達はなかなか首を縦に振ってくれないのも頷ける。
少し前置きがながくなったが、ここでファーストペンギンとなってくれたのが山形銀行である。
地方を変えるのであればこのような強い目をした意欲ある若者に変えてもらうしかない。
これを応援しなくてどうするのかと億単位のお金を投資してくれたのだ。
お堅い銀行がバックについたとなれば、投資家達も動き出す。
結果、このプロジェクトは成功する。
そして、山形銀行はSHONAIとタッグを組み、起業家を応援している。
東北地方というと三大祭りや美味しい海鮮などが思いつくが観光資源と言われるとぱっとは思いつく事はないのではないだろうか?
しかし、その潜在能力は高いものがあり、広大な土地が安く買えるというのも魅力でははかろうか?
少なからず山形きには起業というチャレンジの火が灯り、これらを見極める目が銀行にあったというのが興味深い。
そこで、山形銀行の株価を見てみるとどうだろうか?
株価1,157円(2024/5/31)
PBR: 0.26
ROE: 1.50%
EPS:93.8円
PER: 12.3倍
BPS: 4,489円
利益率は低いのが気になるが、銀行で比較するとまずまず普通。
但し、PBRが1倍を大きく割っており、PERも12倍と割安と言えるレベルである。
配当も32円出している事から約3%の水準である。
地方銀行が東京に進出というのはなかなか難しいが、山形県に住む方々は都市銀行ではなく、地元の銀行を選択するのが一般的であり、山形銀行では第1位の銀行である。
都市銀行の再編なども最近では注目されているがそうなれば株価は騰がる。
起業家が増え、投資が活性すれば山形銀行の資金力もアップするであろう。
加えて最近は住宅ローン金利が上がっており、地方程、戸建購入の意識が高い事からいつも以上の収益が期待できる。
金利で稼ぐ土壌がしっかりしていると言えよう。
仮に、BPSの4,500円に照準を合わせるのであれば長期投資に向いている銘柄であると感じる。
*株式投資は自己責任です。本記事は投資を推奨するものではありません。投資判断は余裕資金でしっかりとした判断のうえ行いましょう。