IBJ(6071)~ツヴァイを買収、日本最大級の婚活ビジネス企業~
先日、地下鉄に乗りましたが、コロナの影響で広告費を節約している企業が増えているのか、中釣り広告の空白が目立ちました。
そんななかで、どのような広告が掲載されているのか見てみると、大学の宣伝広告や脱毛サロンとツヴァイの広告でした。
コロナ下でも活況なのか、ツヴァイについて調べると・・・IBJという会社に買収され子会社になっているではないですか・・・。
もくじ
1.IBJはどのような会社か?2.婚活事業とIBJの立ち位置3.IBJの強み4.主要株価指標に見るIBJ5.IBJの将来展望とまとめ
結婚相談所が主力事業の会社です。
・開発支援事業 : 結婚相談所開業支援
・加盟店事業 : 結婚相談所加盟店事業
・直営店事業 : サンマリエ、ZWEI(ツヴァイ)などの結婚相談所直営店事業
・パーティー事業: 婚活パーティー、合コンの運営
・アプリ : マッチングアプリ
・ライフデザイン: 韓国語教室、休暇旅行・ハネムーンの提案、婚活サイト
ウェディング情報誌、結婚関連コンシェルジュサービス
売上で見ると、直営店事業が主力で、アプリ、ライフデザインと続きます。
私の学生時代は出会い系サイトなどが、流行っていましたがサクラが多かったり、なんだかいかがわしい雰囲気があり、あまり使っている人はいませんでしたね。
最近では街コンに発展し、マッチングアプリが主流でしょうか?
IBJはどちらかというとアナログのマッチングアプリといったところでしょうか?
ネットだと気持ち悪いので利用したくないけど、大手でスタッフが対面でマッチングしそうな相手を紹介してくれるといったところに安心感があります。
結婚相談所の大手といえば、IBJ(6万人)、O-net(5万人)、ツヴァイ(3万人)でした(括弧の数字は会員数)。
IBJがツヴァイを買収した事により、単純に考えて9万人の会員数になるので断トツのシェアを誇る事になります。
ただし・・・ターゲットは3社とも違うようです。
O-netとツヴァイは地方の会員数が強く、IBJは東京などの都市に会員数が多い。
IBJとO-netは30代の会員数が多いのに対し、ツヴァイは40代と年齢層が高めの会員が中心です。
20代については10%程の会員数と、マッチングアプリなどに流れていると推測されます。
また、IBJの会員の特徴として、都市部の会員数が多いため単純に収入だけ比較すると、高収入の会員が多数登録しているとのことです。
最近主流のマッチングアプリについてのIBJの動向が気になるところですが、IBJSというアプリをラウンチしていますが、マッチングアプリのシェア自体はペアーズ、マリッシュ、タップルといったアプリが上位を占めています。
こちらについても、IBJのアプリは他と比べて高額な会費が必要な代わりに、高収入の男性が多数登録しているという魅力があります。
第一に豊富なネットワークと会員数が上げられます。
登録者が多ければ多い程、素敵な異性を紹介してもらえる可能性があがります。
高収入な会員が豊富に登録している。
高収入は結婚相手を決めるうえで重要です。
高収入な男性が多数登録しているという事は、女性の会員数も増えやすくなり、女性会員数が多いという事は男性も相乗効果で集まります。
結婚相談所で1対1はちょっと・・・という方にも対応できるよう婚活パーティーや合コンなどでハードルを下げているあたりも大変興味深いです。
マッチングアプリが流行する背景に、コミュニケーション能力不足があると推測されます。
アプリではシステム以外にサポートしてくれる人はいませんが、結婚相談所ならではのコンシェルジェサービスは協力な武器となります。
売上
勢いを感じるレベルの右肩上がりで、とてもすばらしいです。
ROE
信じられない程高いです。
30%を何年も維持できるほどの実力とあらば、喉から手が出る程欲しいです。
一株益
一株益は綺麗とまではいきませんが、右肩上がりの方向性はあります。
BPS
株価と比較するとこころもとないですが、こちらも右肩上がりと堅調です。
悪くはないですね。
今までお金を払って婚活するといえば、お見合いという堅いイメージでした。
最近では街コン、合コン、婚活アプリと随分気軽に参加できるようになったことで、市場が大きくなったと感じます。
多くの優良会員を持つIBJが以下に、新しい形式をとりくんでいくかが今後みどころです。
アプリが主戦場になると認知度アップのため、いかに広告をうつかが重要になってきますが、これらが強いROEを圧迫しない事を願います。
草食男子、コミュ障、女性の社会進出による自立、収入格差など、さらに結婚が難しくなっていくなかこういったサービスはなおのこと伸びていくと期待されます。
*株式投資は自己責任です。投資判断は十分に注意して行って下さい。