FIREの基準とは?
FIRE = financial independence retire early
経済的自由を得て早期退職をするという事だ。
なぜ注目されるかというと、会社員=ストレスが多い=やりたい事ではない→だから会社を辞めても暮らせるようになりたいという事であろう。
では本読むと書かれている事は不労所得を得る事。
不労所得と自分が労働者として働かずともお金が入ってくるという事。
つまりは、株式配当、不動産所得、金利、ビジネスオーナーなどがあげられる。
そして、その次に述べられるのはいくらあれば生活できるかという事だ。
まずはゴールから逆算するのが目標設定の最短コースである。
月に20万円使うのであれば年間240万円の現金が必要である。
私は株式が専門であるので、株で考えたい。
年間240万円の現金を株主配当でてにするには税引き後240万円であるので300万円の配当収入が必要である。
税金として20%引かれるからだ。
そして、株主配当を300万円得るに利回り3.5%の株式を中心に購入したとして、8,570万円分の株式を購入する計算となる。
仮に収入の100万円づつを毎年株式に回したとしても、株式の高騰がない限り相当な年月を要する事が分かる。
私は20代の頃、会社の寮に入り、全て自炊をし切り詰めていたがそれで月の支出は10万円しない程度であった。
年120万円の支出であるので仮に500万円の年収であれば380万円程度を投資に回す事ができるので、これでいくと20年と少しで達成できそうである。
勿論、年をとるにつれて給料も微量ではあるが増加も期待される。
しかし、仮に新卒の22歳からこの生活を45歳までできるだろうか?
ついては書籍に書かれているのは、生活水準を落とさず下げるという事だ。
日本の外に目を向ければ、平均年収水準が低い国は沢山ある。
同じ10万円でも為替の世界では価値が違うのだ。
ついては目標の不労所得を150万円にしてはどうか?
先ほどの半分なので、4,285万円でFIREが達成できる。
先ほどの私の生活水準でいけば、ものの10年程度で達成できるので、32歳で見事FIREの達成だ。
あなたは今日から会社の奴隷になる必要はなく自由を手にする事ができる。
この人はこの流れをブログに上げ、本を出版し、さぞかし豊かになっただろう。
このストーリーは同様に実行する事は信念があれば達成できるだろう。
しかし、疑問符を感じないだろうか?
それで人生は豊なのだろうか?
32歳で年収150万円では日本では結婚は難しいだろう。
むしろ、生活保護を受けた方が手厚い社会保障を受けられそうな水準だ。
日本から飛び出し、見知らぬ地で素敵な出会いや、その土地で比べれば豊かもしれないが、日本の製品の価値を知っているあなたは満足できるであろうか。
貧しい社会であれば施しの文化もすごい事であろう。
また、海外で暮らせる能力がある人であれば、その能力はさらに光らせる事ができるであろう。
だからこそ私のFIREの基準は最低1,000万円だと考える。
普通に生活し、年に1,2回の海外旅行。
家賃だって十分に払え、子供には平均水準以上の教育の場を提供できる。
週末はのんびりゴルフに行く事もできるレベルではないだろうか?
それこそ、海外に住む場合にも欧州にも住む事ができ、それは後々、新しいビジネスを生むうえでも良い土壌となる。