5Gで株価上昇が期待できる サイバーエージェント

スマホなどの画面の右上にある、3G、4G、5Gという記号の意味するところは御存知でしょうか?

世界は5Gに移行し、十分に浸透したのか最近では誰も気にしない5Gのマーク。

Gはギガヘルツを意味し、周波数帯の事である。

簡単に言うと、高い周波数帯が世界的に開放された事により、多くのデータを乗せた信号がとばせるようになったという事だ。

5G以前は動画が頻繁に止まったり、Wifiなどを使っていても、利用者が多い時間帯は全く使い物ならないといった事はなかっただろうか?

しかし、最近では以前に比べてスムーズにネットを使う事ができ、スムーズなテレワークや、ネットTVの視聴が可能になっている。

Amazon primeやネットフリスクなど多種多様な動画サービスを当たり前の様に使用する時代がきたのがこの証拠だ。

その他にもe-sportsといったように世界中の人とスムーズにコミュニケーションをとりながらゲームをプレイできたり、V-tube、ドローンなど様々なものの活用に5Gが有効活用されている。

つまりはビジネスの幅が今後、広がる事が期待されている根拠はここからくるのだ。

5Gの概要について学ぶにあたり、”決定版5G 2030年への活用戦略”を読んだ。

正直に言うと本書は序盤50ページがハイライトであるが、5Gの世界を知るには十分な内容と言えよう。

また、本書は総務省出身者の人が書いている事からお役所作業の舞台裏を見る事ができ、テレビで話題となった、楽天の携帯事業新規参入の内情も知る事ができる。

さらっと、韓国とアメリカが5Gについて争っていた点について触れられているが、ここからもいかに、日本企業が世界を舞台にした争いで後塵を拝する理由も知る事ができよう。

本書を読んで、最も印象的だった箇所は3G、4G、5Gを世代と呼んでいるが、世代が変わる周期が10年という記述である。

5Gが始まって、約3年程度が過ぎた事になり、本書のタイトルにある通り、2030年が次の切り替わりの目安と言えるのだ。

さて、本記事のタイトルは5Gとサイバーエージェントであるので、後者の話に移そう。

日頃、動画を見る場合どのようなコンテンツを利用されていますでしょうか?

通常の地デジ放送、NHK、衛星放送のスカパー!やWOWOW、AMZON TV、NETFLIX、U-NEXT、dTV、youtubeなどなど、今や選択肢は様々である。

動画の王道といえば、これまで地デジ放送が当たり前であったが、いまや若者のテレビ離れが進んでいるように、その勢いは地に落ちている。

番組欄を見ても、似たような番組が並び、チャンネルを変えれば似たようなメンバーが映し出されている。

そして、今のテレビを壊した大きなポイントとしては視聴者の声であろう。

昔はテレビがコンプライアンス違反したとしても、電話で苦情を行うぐらいしか視聴者には手段がなかったが、おかしいと思った点を視聴者はSNS上で表現し、似通った意見の人々と分かち合う事ができる。

これが例え大多数でないとしても、人々の承認欲求は満たされ大きな波ができるのだ。

演者達はいつの間にか、見えない視聴者の目に怯えながら行動する事となり、TVのパワーはいつしか衰えた。

その点、個人間で作る、youtubeはコンプライアンスが個人に負わされるので、過激な表現ができ、またスポンサーの目を気にする事なく自由に作品を作れるので人気が出た。

しかし、なんでもありかというとはそうではなく、やはりここでもコンプライアンスをプラットフォーム側に負わせる事による規制が行われる。

ネットTVの業界も初めはAMZON PRIMEやNETFLIXが伸びたがどうであろうか?

どのサービスに登録しても、同じ映画を見る事ができるため、結局は料金などの勝負となる。

結果、独自の作品を作る必要となり、そのためには製作費が必要となり、月会費の増加が進んでいる。

しかし、こういった定額動画配信サービスをお金を払ってみる人達は何かしらのコンテンツに興味を持っている人達である。

これらを全て満たすような、作品を作る事は難しい。

そこで、出てくるのがAMEBA TVだ。

Abema TVには魅力的なコアな作品が多い。

那須川天心 VS 武尊

ブレイキングダウン

RIZIN

WORLD CUP 全試合放送

M-League

将棋

メイウェザーの試合

どれも独特なコンテンツだ。

生放送で見たいものばかりであり、リモコンをどこを操作しても見る事ができない。

そして、これらが無料で見る事ができる。

勿論、無料ほど怖い物はないというように裏にはカラクリは必ずある。

Abema TVのDL会員数の増加だ。

会員数が多いほど、スポンサーがつくのでスポンサー料が自然とサイバーエージェントに入ってくる。

知らぬ間に会員の方々はこの足掛かりになってくるのだ。

勿論、この恩恵としてサイバーエージェントはより強力な作品・企画をできるのである。

youtubeであれば、個人の動画であり、仮に自分が何かに特化した選手だとして、海外のチャンピオンと対戦したいといった場合、オファーしその対価を払い、会場を用意できるだろうか?

数百万円といったところなら良いが、時には数十億のオファーが必要であり、それらから収益を上げるためには、動画だけではなく、観客動員数、グッズ、スポンサーを集める、海外への配信網など幾重にもビジネスを拡げられなければ投資効率が悪くなる。

そういった意味では企業がこういった取り組みにはどうしても適しているのだ。

最近、アメトークなど朝日テレビなどを見ていると、番組の最後にもう一度見たい方はT-verへと誘導されるが、サイバーエージェントは朝日テレビとタッグを組んでおり、T-verを作った会社に投資している。

最初にこれまでのテレビ業界の衰退を説いたが、テレビ業界と広告業界の蜜月については強いアドバンテージがあり、個人ではできないビジネスの幅という意味では一日の長があるおは間違いない。

肝心なのは羽をむしり取られ、頭が凝り固まっている事にある。

ネットTVとタッグを組む事により、利益に二重取り、三十取りができ、サイバーエージェントはテレビ局のこれまで培った営業能力を活用できるのだ。

サイバーエージェントといえば、ネット広告代理店事業の始祖と言われる企業だ。

売上もほとんどがここから生まれている。

つまり、メディア事業を強固にする事により、自社で確固たるコンテンツを作り、それに広告代理店事業を乗せる事ができる。

意外にも株価は3,000円まで跳ね上がっていたが、現時点では1,000円付近まで落ちているではないか。

これはゲーム事業のウマ娘での売上の原則によるものとの事。

私はゲームはあまりしないので良く分からないが、それでもテレビ広告でよく目にする。

このゲームもしかりではあるが、オートレースや競輪の投票もできるようになっている。

ネットTV事業に広告を乗せつつ、その番組に参加できるなんて最強のツールではないだろうか。

少なくとも競輪が好きな人は映像を見たいので加入する。

動画も視聴するので広告を見る事であろう。

熱いものを見るのが好きであれば、きっと格闘技や麻雀など他のコンテンツを見るに違いない。

Abemaを見る限り、国内向けの事業にも感じるが、その日本独自のコンテンツ作成能力とネットというどこでも簡単にアクセスできるというネットワークは何かをきっかけにぐっと跳ねる可能性も秘めている。

サイバーエージェントはこういった意味ではとても面白い投資フェーズに入っており、DL数だけでは国内のほとんどのシェアを掴んでおり、あとはどのように収益を得るか、視聴者にプラットフォームの滞在時間を増やすかといった所が鍵となってくるのではないだろうか。

私見ではあるが、最近はAMZON PRIMEの改悪、DAZNの月額費の増額などにより、うんざりとしている今日この頃。

私の愛する川崎フロンターレの三笘選手の試合がAbema TVで放送されているという記事を毎日のように掲示板で見ており、気になって調べた限りである。

やはりコアなファンをつかんで離さないサイバーエージェントはこれからも注目であり、今の株価は株価指標から見るとかなり割高であり、できれば500円以下で買いたいところであるが、中長期で持っていればいつかは2,000円を何度か確実に超えてくれそうな会社でもある。

興味本位の範囲、余裕資金があれば少し持っておきたいと思った今日一日。

本記事も終盤となるが、5Gの次はどのように変わるのだろうか?

動画配信サービスの参入障壁がこれまでの衛生放送などと比べ、低くなっている。

ネットTV各社を比べると各社同じようなコンテンツを配信しつつ、低価格競争で視聴者を増やし、広告をあの手この手で差し込み儲けるといったところで競っていたが、各社独自のコンテンツ作成へと舵を切っている。

独自のコンテンツを作成にはお金がかり、そのコンテンツが必ずしもヒットするとは限らない。

2030年まではこの不毛な争いのなか、どのようにコンテンツを見せるのかというところが焦点になるのではないかと予想する。

高速ネットワーク環境は同じスポーツでも様々な視点を自由に見せる事により、視聴者それぞれの楽しみかたを創り出す事ができる。

例えば、Ameba TVのMリーグであれば、好きな選手の配牌を見続けるというのはどうだろうか?

通常の放送であれば、素人目線では思考回路が追い付かないペースでポンポンポンポン画面が変わるが、自分の見たい選手の手札だけ見れれば十分ではないだろうか?

これを実現するには、大きな通信容量を有するので2030年に向けてこういったところも視野にいれてサービスを拡大していく企業に投資をしたいというものだ。

サッカーをフィールドに立って見るといったCMを目にした事があるが、こういった世界が数年後にはくるのではないだろうか?

*株式投資は自己責任です、投資判断は十分に注意して行い、余裕資金で行いましょう。

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