”論理的思考力を鍛える33の思考実験”読後レビュー
この本に興味を持ったということは、きっと論理的思考力が必要と感じているということでしょう。
なぜ、論的思考が必要となるのでしょうか?
スペイン領カナリア諸島テネリフェ島のロス・デオス空港の滑走路上で2機の飛行機が衝突し、
乗員乗客583人が死亡しました。
これは有名な事故です、危機管理訓練などの研修に参加すると例題にあげられます。
かたや61名(乗客54名 乗務員7名)が助かっています。
座っていた座席や、たまたま運がよかったのでしょうか?
危機的な状況に陥ると7割の人はパニックになり、呆然とするそうです。
つまりは、助かるチャンスがあったのに、適切な思考に基づく行動を取っていないのです。
この場合であれば、非常口への移動と機体が速やかに離れるといった単純な行動が必要でしょう。
目次
1.この本を購入した目的
2.実際に本を読んでみて(ネタバレ注意!)
3.まとめと評価
1.この本を購入した目的
私は仕事の精度アップ(資料の作成やトラブル案件の解決)、ブログなどの記事を書く際の構成力アップを目的に論理的思考力に関する書籍に興味を持っていました。
論理的思考力がアップすれば、幾つもの視点で物を見る事ができ、単純ミスを減らす、構成力(論理的に並べられる)、
他の人の視点だったらどのようにツッコミが入るなどの危機察知能力の向上が期待できます。
2.実際に本を読んでみて(ネタバレ注意!!)
タイトルの通り、33個の有名な思考実験を紹介しています。
各問題に対し、
・問題とその前提条件の解説 → 読みながら読者も考えます。
・考え方のヒント(全ての問題に答えがあるはけではないので、考察が紹介されています。)
この流れで読み進めます。
一部計算問題があり、読んでてストレスを感じるかもしれませんが、
読者が同じ立場であった場合、どのように判断したかを問いているだけですので気軽に答える問題ばかりです。
解説も詳しく、すごく読みやすい文章でした。
この手の本にしては、あまり眠たくなりませんwww
問題の一例・・・
・二つの封筒
二つの封筒があり、一つを選びます。そぼ封筒には2万円が入っています。
もう一つの封筒にはその金額の倍(4万円)若しくは、半額(1万円)が入っているそうです。
あなたは、封筒を取り換える権利がありますが、取り替えますか?
・暴走トロッコと作業員
暴走トロッコが走る先に5人の作業員がいます。
このままだと、暴走トロッコと衝突し5人は死んでしまいます。
あなたは線路の切替スイッチの近くにおり、トロッコの進路を切り替えれば5人の命は助かります。
しかし、切り替えた先に1人の作業員がいました。
あなたは、5人の作業員を助けますか?それとも、スイッチを切り替え1人を助けますか?
さて、普段の我々ならどう対応するものでしょう?
思考実験を体験するにつれて、あまり深く考えずに軽率に行動していたなと思い当たる節があります。
決断する場面は日常において、沢山あります。
これから外出する場合だと、服や靴の選択が必要です。
スーツや革靴を履く人であれば、二日同じものを着ないようにしているのではないでしょうか?
今日、黒を来たとすると、明日はグレーのスーツを着ないといけなくなります。
しかし、堅めのイベントが明日予定されていたとしたらどうでしょう?
一週間の予定も考えて、ローテーションを考えておけば、歩幅があったかもしれませんね。
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3.まとめと評価
似たような、有名問題の書籍と比べると、とても読みやすい文章と校正で楽しく読めます。
まさに思考力のトレーニングをしている実感があるないようです。
ただし、第4章くらいからネタが尽きてきたのかとんちクイズのような問題ばかりだったところが期待はずれではありました。
第1章2章については問題を読み進めるにつれて、人がなにを優先して決断をするのかが述べられていたので、読んでいてワクワクします。
本のボリュームの半分の100ページまでは高評価だったので、おすすめ度は3とします。
おすすめ度:★★★☆☆(★5個が満点)
*個人的な感想です。読む人によって、とらえ方は変わります。是非、手に取って読んでみてください!!