PLANT(7646)の株価を分析する ~郊外型格安大型スーパーセンタ~
こんにちはKC.LAb所長です。
今日は郊外型大型スーパーセンターPLANTを紹介します。
目次
1.どのような会社か?
2. 株価、その他主要指標
3. PLANTの強み
4. PLANとについて気がかりなところ
5. KCの個人的なまとめ
1.どのような会社か?
郊外に食品、日用品、衣類等なんでもそろう大型ショッピングセンターを展開しています。
子供が遊べるキッズスペース、フードコート、ガソリンスタンドなども併設し、快適に買い物ができます。
最近ではアパレルのプライベートブランド”たろうとはなこ”にも力をれています。
2. 株価、その他主要指標
*数値は2021年5月に調査したものです。
株価
本日の株価は700円です。
70,000円でPLANTの株主になれます。
大量出店攻勢をかけましたが、従業員が十分に集まらなかったり、これに起因し人件費の高騰などもあり、
赤字に転落、株価が下げています。
しかし、2020年はコロナ化の巣ごもり需要を取り込みジワリと回復しています。
大型スーパーセンターという業態であるため、一店舗で全ての買い物が済むため巣ごもり重要にはぴったりです。
売上
売上のグラフを見る限り、右肩あがりで素晴らしです。
しかし、先に述べた通り、大量出店して売上は伸びたものの、利益率は上がっていようです。
どうも、薄利多売といったビジネスもでるですので、この辺りは経費による影響を直に受けてしまいます。
ROE
ROEはプラスにマイナスにとばらつきがあります。
しかし、10%以上をただき出しているときもありますので、出店のスピードのバランス、
また、雪国にも出店しているため、季節の影響があまり出なければ良い数値となるようです。
一株益
一株益の振れも大きいため、一概に判断はできませんが、間を取ると150円程度でしょうか?
PERが仮に20倍とすると3,000円付近をつけてくれそうな雰囲気はあります。
BPS
右肩上がりとはいきませんが、業績にばらつきがありながら1,900円前後を維持しています。
株価が700円であることを加味すると財務健全性は大変高そうです。
やはり、2,000円付近は見えても良いと感じます。
3.PLANTの強み
地方都市のあまり活用されていない広大な土地を借地とするため、大型スーパーセンターを格安で展開する事ができる。
こういった土地は人口が少ないが、競合店が出店していないため顧客を独占し易く、他のショッピングモールと差別化が可能。
人口が少ないものの車社会であるため、郊外であっても人が集まってくる。
一店舗で全ての買い物が済むため、何件もはしごする必要はないため、遠出するだけのメリットがある。
撤退する場合も撤退にかかる費用が比較的少ないと推察できる。
経費削減や仕入れ値の交渉に力をいれ、安く商品を提供するため、価格面において安心して買い物ができる。
キッズスペースがあるため、親子でのびのびと買い物ができる。
フードコートやパン屋も自社ブランドであり、来店の際に並行して利用してもらえる。
いまいち、パッとした業績ではないものの財務健全性が高く、稼ぐ力自体はある。
業績が好調で株価が1,000円前後の時に配当を40円出しており、高配当であった。
*現時点では18円。
株主優待でクオカードもしくはPLANTの買い物券が選べる。
4. PLANTについて気がかりなこと
北陸地方を中心に、郊外に展開している間は戦略がしっかりしており魅力的なビジネスモデルであったが、
大量出店に際し、少し都市部に近くなり、他の少し高額な商品と比べられるため、商品力が薄れると推察する。
バイヤーの交渉力を上げ、商品の仕入れ値を下げるといった事がIRに書かれていたが、下請けを泣かせているだけではと感じる。
勿論、大量購入や継続的に購入するのであれば、お互いWIN-WINではあるが。
プライベートブランドのネーミングが”たろうとはなこ”はいかがなものかと思う(個人的見解です)。
ハンバーガー、パンなども含め、他の地方の製品を研究し洗練されたものにするべきではないだろうか?
地方郊外出店であるため、どうしても業務拡大に限界がある。
全て自社のお店のため、テナント費などの固定収入がないため収入が安定しない。
株主優待のPLANTで使える商品券はお店が近くにないため使えない。
5. KCの個人的なまとめ
株価はまだま上昇の余地があり、出店のスピードと出店地の選定を間違わなければ結果が必ずついてきそうな銘柄である。
実をいうと、店舗にはいった事がないため、正確な事は言えませんが、HPで見る限り商品開発力が古いと感じるので要研究が必要である。
また、知名度がどうしても低いため出来高がすくないため買いづらい。
企業体力があり、配当もじょじょに戻りつつあるため、引き続き期待して見ていきたい銘柄の一つである。