がっちりマンデー!!の放送で株価が急騰”ベステラ”は買いなのか?
6月11日のがっちりマンデー!!のテーマは儲かる破壊ビジネス。
番組でトップバッターで放送されたのがが”ベステラ”でした。
本日のテーマで週明けはベステラを購入しても良いかなと感じ、当日の気配値を見ると既にストップ高です。
がっちりマンデー!!の影響力は凄い!!
私が結局ベステラを買ったのかというと買ってはいません。
放送を見て、とても魅力的だと思いましたが、一通り見て見送る事にしていました。
もくじ
1.がっちりマンデー!!を見て欲しいと思ったポイント
2.社長が交代済
3.株価と主要指標
4.株主配当と株主優待
5.結論
1.がっちりマンデー!!を見て欲しいと思ったポイント
放送を見るまでは完全にノーマークの会社でしたが、今回の放送を見て唯一株を買いたいと思いました。
そのポイントとしては以下の通り。
・社長室に本がびっしり
→ ただただ豪華な社長室ではなく、本が一杯ある社長室は憧れますね。広い知識があり、心のすわった人である事が想像されます。やはり経営者とはこうあるべきでしょう。
・社長が仕事おたく(スカイマークが出来てすぐにどう壊すかを考えたとのこと)
→ 社長が仕事が大好きというのが画面を通して見てとれました。採算度外視になるかもしれませんが、一発あててくれそうな雰囲気があってとても素晴らしいです。
・独自の視点(皮むきの方法でタンク解体)で問題解決
→ 上記二点の副産物として、斬新な手法で常識外れな仕事をこなしており。特許を沢山持っています。
・大きなものを解体するからライバルが少ない
→ 戸建ての解体ではなく法人向けの大物の解体を本業としています。新規参入は容易ではないです。
・風力発電装置の寿命が20年で2023年頃にラッシュ
→ 今回、一番心が動いたのは森永さんのこのコメントでしょう。風力発電装置を木こりのように倒す装置を見た後、これらが丁度、解体の時期に近付いているというものです。
ベステラは赤字決算ですが、これを踏まえると黒字復帰は目に見えている事。
風力発電装置は世界的にも期待される技術であり、色んな会社が日本でもどんどん設置しています。ついてはここ10~20年位は撤去の需要がある事が期待されます。
2.社長が交代済み
まず記憶に残ったのは社長ですが、調べてすぐ分かったのは社長は交代しています。
残念ながらアイディアマン・勉強家社長は社長の席から外れているのです。
なぜ、放送の時は現役の社長ではなかったのか?
私が最初にベステラの購入を躊躇ったポイントです。
ただし、ウォーレン・バフェット氏の格言には誰でも社長ができる会社を買えというのがあります。
ベステラの風力発電の業界のポジションについては変わりはありませんので、ここ10年位は期待してもよいのではないかと思います。
ちなみに社長室の本は歴史本が多く、その他は建築関係との事です。
ベステラのウィークポイントとして人材不足があげられており、昨今、この点に力をいれ退職率が収まり、工事の際の工務監督の人数の目途も見えてきたという内容が決算報告書にも書かれています。
蔵書の内容から見ると、前社長は技術屋件、リーダーであるものの経営という点には弱点があったのではないかと個人的には読めます。
現社長はここを補填する人材配置とも言えます。
業界のトップシェアをとって欲しいですね。
3.株価と主要指標
出典:YAHOO!JAPAN ファイナンス
上場してからまだ10年も経っていないようです。
そのため株価の方向性としてはこれが安いのか高いのか判断し辛い時期ではあります。
現在の株価としては上場後株価が倍にあがり緩やかに下がってきています。
上場して当初は株価を上げるために配当を出したりするも、業績が付いてこず、コロナ下の影響で投資控えの影響を受けたといった所でしょうか?
株価は上場当時と変わらず、チャートの谷の最安値圏付近にいます。
EPS : 45円
PER : 24.57倍
EPSとPERは現状適正範囲内です。
*私はPERを20倍が標準と見ています。
PBR : 2.67倍
BPS : 426円
PBRとBPSの数値は割高になっています。
今、会社が解散するとその解散価値は株価の半分以下です。
ちょっと経営状態としてはあまり好ましくないですね。
風力発電装置で世界のパイオニアになれるようなコメントも森永さんは発言されていましたが、資金力が不安です。
時価総額:約100億円 / 売上 : 55億円
時価総額<売上だと割安ですが、ベステラに関しては半分です。
上記を総合して株価は割高と言えます。
4.株主配当と株主優待
株主配当は20円出しておりますので、現時点の株価からすると約2%程の利回りです。
悪くはないですね。
株主優待も出しています。
500株以上でポイントが貰え、ポイントに応じて商品を貰う事ができます。
現時点の株価だと50万円程の投資で優待を貰う事が出来ます。
来年以降、予想通り業績が伸びてくれる事を期待するのであれば割の良い投資になりそうです。
5.結論
なかなか判断が割れるところだと思います。
商品の受注残は豊富なものの、利益率の低い仕事が多く、これらを利益率の高い仕事をとっていくとの説明もあります。
素晴らしい特許技術で費用と工期を抑えられるのがメリットなのでしょうが、少し頑張り過ぎなところもあるのか?
工務監督を増やし、支店も日本全国に増やしていますが、仕事の受注数と人件費との兼ね合いも心配です。
風力発電装置の寿命が20年とはいえ、その通りに解体するともこのご時世限りません。
例えば優待が貰える500株を目安に保有し、決算前後に様子をみながら買い足すというのが賢い付き合い方かもしれません。
私は受注残とチャートを見ながら、安全度が増したら購入したいと思いました。
さてさて週明けの結果は株価が二日で300円上昇。
個人的には2,000円まで騰がれば売りたいかなというイメージでいるので、ちょっとこれから長期間保有するつもりであれば乱高下しそうなのでちょっと怖いです。
*株式投資は自己責任です。投資判断は慎重に行いましょう。本ブログは株式銘柄を薦めるものではなく、あくまで個人の見解で分析したものとなります。