フリークアウト・ホールディングス(6094)の株価を分析する~
スカパー!がフリークアウト・ホールディングスと業務定期しコネクテッドTV事業に参入するというニュースが入ってきました。
スカパー!といえばネットTVの流通に伴い、会員数の減少が深刻となってきていました。
フリークアウト・ホールディングスと、どのような事業に取り組んでいくのでしょうか?
もくじ
1.フリークアウト・ホールディングスの事業
2.広告枠の事例
3.海外進出にも積極的!!
4.主要株価指標でみるフリークアウト・ホールディングス
5.フリークアウト・ホールディングスの将来展望とまとめ
メディア収益化プラットフォーム事業を手掛けています。
なんだか、分かったような分からないような・・・。
フリークアウト・ホールディングスを知るうえでRTBとDSPを理解する必要があります。
RTB(Real-time bidding) : 広告を表示する際、広告枠にどの広告を出すか、広告の表示毎に毎回オークションを行う仕組み。
DSP(Demand Side Platform) : 広告主や広告会社が使用する広告在庫の買い付け、広告配信、掲載面・オーディエンスのターゲッティングを一括管理するサービス。
これらをまとめると、フリークアウト・ヒールディングスは広告枠を開発し、適正な広告を自動買付判断するシステムを運営している会社ということになります。
テレビを見ていると放送の最後に見逃した番組、もう一度見たい場合はTVerで配信といったアナウンスが流れますね。
わざわざなんで無料で放送するのだろうと思っていましたが、TVerで流れる広告もフリークアウト・ホールディングスの広告枠です。
以前はテレビで一回配信して終わりでしたが、TVerで大量の無料放送を流す事によって、もう一度効果的に広告を配信する事ができるので、利益を二度回収できます。
無料配信することによって、Youtubeなどでの違法配信の防止にもつながりますね。
また、タクシーに乗ると、後部座席にテレビモニターが付いているタクシーが増えましたね。
会社の上層部向けの映像が多いので、その層をターゲットに配信しているのだろうと思ってみていました。
我々にとっては投資対象になるかもしれないので、楽しみに鑑賞するようにはしていましたが・・・。
これもフリークアウト・ホールディングスの戦略で、タクシーを利用するのは富裕層が多いので、ピンポイントで広告がうてるのではという思惑があるそうです。
最初に書いたスカパー!の場合であれオンデマンド配信の画面上のスペースに広告を掲載するイメージ図が紹介されていました。
スカパー!にとっても、以前は会員から支払われる月額使用料が収入でしたが、広告料が収入料に加われば、損益分岐点を見ながら月額使用料を下げる事によって会員数を増やす。
会員数を増やせば広告枠の価値が上がるので収入が増えるといった良いサイクルに転換できます。
収入が増えれば、コンテンツの拡充に費用を充てる事ができるので、会員の満足度を上げる事もできます。
もちろん、フリークアウト・ホールディングスに入るインセンティブも増えますね!!
日本のITベンチャーは海外の二番煎じでどこも同じ事をやって、国内でシェア争いをしているだけというイメージがあります。
フリークアウト・ホールディングはCEOの本田 謙 氏の経歴を見る限り当てはまらない可能性があります。
音楽作家・ロボット開発、米国での生物化学研究など他分野の経験を経て、IT企業家に転身。
アメリカに渡った経験もあり、既にブレイナーという会社を立ち上げ、ヤフーに売却するなど連続企業家の道を歩んでいる方です。
IT系のエンジェル投資家も行っており、この道では顔が効きますね。
すでに、カナダ・台湾・イギリス・中国・韓国・フィリピン・シンガポール・アースとラリア・インド・マレーシア・アメリカ・タイで事業を行っています。
この枠では国内においては次世代広告のパイオニアであり、先行する海外勢を追随していますね。
売上
綺麗に上昇しています。
時価総額が370億円に対し、売上248億円ですので少し割高ですね。
売上の規模からすると、株価の上昇はまだまだ期待できそうです。
ROE
よいパフォーマンスの時と悪いときの差が激しいですね。
後発の競合企業との競争にさらされる前にシェアを確保する必要あるので、先行投資している段階といえるでしょう。
ただ、希望としてずっと健全経営を心掛ければ、高いROEを出すだけのパフォーマンスがありそうです。
一株益
回復途上であまり参考にならないですね・・・。
BPS
ほぼ横ばいです。
旧型の斜陽産業に新たな価値を創造し、強い業態に新しい利益の創造を提案する事業モデルです。
まだまだ、広告スペースはありそうです。
エンジェル投資家として、色んな業態と協力して海外進出なんかも夢を見たいところですね。
株価は一時期1,000円を割っていましたが、現時点の適正ラインと言える2,000円付近まで上昇しています。
フリークアウト・ホールディングのサービスの価値をしっかりと植え付けると共に、ストレスのない広告提案を進める事ができれば、国内でのシェアは確実に伸びていきそうです。
黙ってみていたら、買のチャンスを逃しそうな会社です。
バリュー投資の場合は範疇外ですので、すごく悩みますね。
今後が楽しみの銘柄がまた見つかりました。
*投資は自己責任です。投資判断は十分に注意して行って下さい。