(2681)ゲオホールディングス~レンタル事業からリユース事業へ~
映像レンタルといえばゲオか蔦屋ですが、最近ではnetflixなどのオンライン動画が急速に普及していますね。
私もアマゾンプライムやWOWOWを利用しており、最近ではWOWOWからnetflixへの加入を検討しています。
レンタル事業が衰退産業となるなか、静かにリユース事業に舵をきっているようです
もくじ
1.ゲオホールディングスの事業
2.ゲオショップ
3.セカンドストリートショップ
4.おお蔵 Luck・Ruck5.株主優待と配当
5.株主優待と配当
6.主要株式指標にみるゲオホールディングス
7.ゲオホールディングスの今後の展望とまとめ
ゲオホールディングスの事業は大きく分けて、レンタル事業と中古商品販売事業です。
四種類のブランドのショップを展開しています。
・ゲオショップ・ゲオモバイルショップ
DVD/Book/CDのレンタル、ゲーム/モバイル/PC・AV家電の新中古販売
・セカンドストリートショップ
衣料品/雑貨/ブランド/生活/モバイル/AV家電PCなどの中古販売事業
・おお蔵
時計/バッグなどのラグジュアリー商品の中古販売
・Luck・Rack
メーカーの生産余剰品やシーズンオフ商品をセール価格で販売。
レンタル商品の売上が減少するなか、出店数を増やしています。
レンタル商品の売り場面積を減らし、中古商品の売り場を拡充する形で展開しています。
ゲオというブランドの集客力を利用しつつ、緩やかに方向転換しています。
店舗数は1,000店以上ありますので、中古買取窓口としても有効活用できそうですね。
2010年よりゲオホールディングスに加わり、主力として育てている事業です。
リユース市場では売上No.1をとっています。
査定額が高く、なんでも買い取ってくれるということで商品在庫が豊富。
商品が沢山あるから、お客さんも集まりますね。
オンラインサイトで注文すると、近くのお店で試着したうえ購入することができるとあって、品質に不安のある中古商品の弱点を補うことができます。
意外にも台湾・マレーシア・アメリカにて海外進出しています。
高級を中古ショップに並べておくと、折角の高額商品の価値が落ちてしまいそうですが、高級品の中古ショップであれば、一定の購買層を集客できいい戦略です。
また、生産余剰品やシーズンオフ製品の廃棄問題は度々問題として取り上げられています。
既にそういった商品を取り扱う業者もありますが、通信販売であったり、店舗数が少なかったりと知名度はあまりありません。
ゲオホールディングスはネット販売も手掛けていますが、実店舗を多数有しているので、機会損失を限りなく少なくする事が可能です。
100株保有で年2回、2,000円分のリユース割引券が貰えます。
株主配当はここ数年は34円でしたが、今年は24円です。
コロナが落ち着いて、業績が良くなれば増配も期待できるのではないでしょうか?
株価は1,214円です(7/23)。
一時期、2,000円を超えていましたが、下落し低空飛行しています。
売上
売上は上昇基調です。
ただし、中古事業は商品を買い続けなければいけず、型落ち売れ残りが大量に発生するかもしてないため、利益率がきがかりです。
ROE
非常に優秀なROEをたたき出している時もありますが、平均以下もあったりと方向性はないです。
直近は巣籠り需要で、部屋の整理だなどに起因する買取が増えたといったところでしょうか?
一株益
ジグザグなグラフになっており、伸びていく雰囲気はありません。
・・・が直近の89.2円にスポットを当て、PERを20倍としても1,800円と割安感はあります。
仮に200円に回復すれば、4,000円とポテンシャルはありそうです。
BPS
右肩上がりで、とても優秀です。
株価と比較しても余裕圏が十分にあり、割安感があります。
創業者の息子が経営を引き継いでおり、斜陽産業となりつつあるレンタル事業からスムーズに中古リユース事業へ舵切りを行うなど経営手腕が感じられます。
主要株式指標もそれほど悲観する必要はなさそうです。
中古市場はメルカリを代表する個人間の売買が頭角を現していますが、実店舗で商品に触れられる、売れにくい商品を個人で出品するリスクの軽減ができるなど、すみ分けができているのでバッティングする事は今のところなさそうです。
リユース事業は最近始まったビジネスではないのでライバルが沢山いますが、業界シェア1位を維持することができれば、商品が集まってくるので自ずとシェアの拡大にもつながります。
海外展開も含め、今後の成長に目を離せません。
*株式投資は自己責任です。投資判断は十分に注意して行って下さい。