大和ハウスグループ(1925)~世界で評価されている国内のトップ企業~
もくじ
1.大和ハウスグループの事業
2.大和ハウスグループの海外事業
3.大和ハウスグループの取り組み
4.主要株価で見る大和ハウスグループ
5.大和ハウスグループの将来展望とまとめ
国内最大手のハウスメーカーです。
ただし、近年は様々な物を建設しています。
国内では総住戸売上No.1!
物流施設開発実績No.1!
集合住宅、商業施設、太陽光発電施設などなんでも作ります。
特に住宅に関していえば、プレハブ住宅から注文住宅までなんでも建築するノウハウがあります。
これまでいくつか不動産関係の銘柄を紹介してきましたが、そのほとんどはアジア進出がほとんでした。
大和ハウスグループのすごいところは全世界に進出しています。
近年M&Aを加速させ、世界中に300以上の会社を持っています。
そのスピードは速く、2009年に1兆6000億円あった売上を2020年には4兆1000億円まで伸ばしています。
国内建設業界では堂々の1位ですし、世界的にみても立派な数字です。
ナイツ社・ブルームバーグ社が選ぶ”世界で最も持続可能な100社”に選ばれ、国内では最高位です。
日本のトップクラスのグローバル企業といえばトヨタが浮かびますが、トヨタよりも上です。
海外に会社が沢山あることから、若手社員をどんどん現場に送り込む事によってチャレンジングで優秀な社員を育てています。
住宅メーカーのはずが商社の様相です。
プレハブ住宅の先駆者でもありますが、昨今も様々な挑戦をしています。
・狭小地で広く暮らせる商品(オープンハウス?)
・WEBで家づくり
・木造+RCの混構造の家(業界初)
また、集合住宅(マンションなど)は開発がメインでしたが、管理業務を積極的に手掛け、分譲後のリフォーム、再販売のサポートなど業務の幅を広げています。
*こちらは業界全体の流れでもありますね。
その他、医療用ロボットHALで有名なサイバーダイン社と共同でロボットを開発などにも着手しています。
サイバーダインの大株主にも名を連ねています。
他の総合不動産会社と極端に違うスタンスとしては、各社首都圏への投資をメインで行っています。
理由としては価格が安定しており、売買が活発であることから安定資産となることにあります。
大和グループはこの首都圏以外が強いというのが特徴です。
確かに管理人の地元も田舎でしたが、大和ハウスといえば地元では一流ブランドで大きな家は大和ハウスでした。
大和ハウスグループはそのネットワークを活かし、ファーストリテーリングの新店開発にも初期から携わっています。
つきあいが長いがようでそれだけ信頼されているということですね。
売上
まっすぐ綺麗に伸びていますね。
1兆円越えの大企業といえば、売上の伸びが遅いイメージがありますが、年々大きくなっています。
世界規模の挑戦をしているので、まだまだ勢いは止まらなさそうです。
ROE
ROEは文句のつけようがないです。
素晴らしい!!
これだけの世界で攻めて、利益率を下げずに稼いでいます。
一株益
ここ数年は伸び悩んでいる様子ですが、それでも素晴らし数字です。
株価は3,500円をつけていますが、PERを20倍と仮定すると7,000円となります。
まだまだ低PERです。
BPS
株価の方が先行している感はありますが、しっかり伸びていて良好です。
株価の傾向としては2,000円から4,000円を上下していますので、BPSを下値の参考においていても良さそうです。
5.大和ハウスグループの将来展望とまとめ
大和ハウスの作る住宅はしっかりしており、デザインも素敵なイメージがあります。
世界中にビジネスを展開していることからその相互作用が国内住宅にも恩恵として今後期待できそうです。
そのM&A戦略は住宅メーカーの日本電産といった感じでしょうか?
M&AといえばLIXILやユニ・チャームが急ピッチで買収を繰り返したものの、赤字会社を引き失敗したというイメージがあります。
その点、大和ハウスグループは世界的な企業にランクインされる程の確固たる地位を持ち、世界で戦える社員を育成しているので盤石といったところでしょうか?
輸入住宅といえば憧れが強いですが、日本の企業が海外で活躍している事は誇らしいですね。
売上が4兆円超えに対し、時価総額も2.3兆円とまだまだ低調です。
伸びしろ十分かつ、配当利回りは3%超えの今、これだけの優良企業を買えるのであれば・・・ちょっと悩みますね。
少しだけ買っておいて、株価が下がってもこらえて2,000円台が見えてきたら買い足しといったスタンスでしょうか。
*株式投資は自己責任です。投資判断は十分注意して行って下さい。