(注目銘柄)ロコンド(3558)の株価を分析する~日本最大級の靴の品揃え 自宅で試着、気軽に返品~
ロコンドの株価がこの記事を書いてから大分経ちましたがようやく本領発揮!
2023年4月18日にストップ高となりました。
現時点でPERも10倍程度。EPSは120円前後と株価の上昇はまだまだあります。
一時期4,000円まで上がりましたが、こちらはどちらかというとユーチューバーに頼った部分がありますが、最近は実力を着実につけてくれている感があり、知名度が上がれば広告費も抑えられ、株価の上昇はまだまだ期待出来そうです。
もくじ
1.ロコンドの事業
2.ロコンドの強み
3.ロコンドの口コミ
4.主要株価指標でみるロコンド
5.ロコンドの将来展望とまとめ
靴通販事業を主力とする会社です。
各靴メーカーの商品をEC(オンライン)で販売しています。
近年では、スペインのブランドMANGOの独占代理店契約、ファッションウォーカーの買収、サッカー通販サイトSWSの株式取得、ゴルフウェアのコラボ商品開発等、靴以外にもスポーツ用品やファッション全般にも力を入れており、自社ブランド商品の販売も行っていいます。
2022年以降は自社ブランドに注力すると共に、伊藤忠商事が日本で販売するリーボックのオンライン販売も好調です。
伊藤忠商事といえばかの有名なウォーレン・バフェット氏が買い増しを進めている商社株の一つです。
タイトルにも書きましたが、自宅で試着、気軽に返品がロコンドのうりです。
従来靴を買う際、「サイズが合わなかったらどうしよう?」「ネットで買うと色味やデザインがイメージと違うのでは?」「気に入らなかったら返品んできないかもしれないし・・・。」「実店舗で買うと、品数が少ないから本当に気に入った商品に出会えないかも?」「ネットで買った方が、お店で買うよりも安いんだよね・・・・。」
こういった悩みがつきまといます。
ロコンドを利用すれば、サイズやイメージと会わなければ無料で返品できるので、先に書いたような悩みを全て解決してくれます!
*ただし、セール品は返品できない等、細かいルールはあるようですので注意!!
ネットショッピングを気軽にできるようにしたという意味で活気的です。
zozoなども返品が比較的容易ではありますが、こちらはどちらかというとクレームに近いところがあります。
気軽に返品ができるロコンドは注文のハードルを下げてくれると言えるでしょう。
また、最大級の品揃えを有していますので、見つからない靴はない!ということはお気に入りの靴に出会える!ということになります。
肝心なのは、ロコンドの認知度を上げ多くの人に利用してもらう事です。
認知度が低いと魅力がないため、多くの靴メーカーはロコンドに出品したくないという事態におちいります。
今ではブランディングに成功し、国内最大級の品揃えを誇っています。
これからの同スタイルでの新規参入のハードルは高いですね!
国内最大級の品揃えとなりましたが、広告をどんどんうち利用者を増やし続けなければ、企業の成長はありません。
特にオンラインのビジネスモデルは広告費問題はつきものです。
そこで、ロコンドはテレビなどの高額の広告を減らし、Youtuberとのコラボという手法を最近では使っています。
コラボ商品をYoutuberと作成し、Youtube上で宣伝してもらうのです。
この作戦が受け、商品が大ヒット!!
黒字に転換しています。
また、販売モデルの特徴として返品ありきのビジネスモデルです。
ついてはこういった返品にかかるコストを最小限に抑えるノウハウを持っているため、靴以外の商品にもこの手法を応用できるということが武器となってきています。
最近では靴以外にも衣類の販売を進めており、利用者の拡大につながっています。
ロコンドのサービスがどれほど受けているのか調べてみました。
返品率は20%前半で推移しています。
5足に1足くらいの割合で返品されていますね。
靴の大量買いはあまりぴんときませんので、意外にも注文したものをしっかり返品せずに購入していますね。
悪くない数字です。
ネットでの口コミを見ると・・・
・返品が有料だった。
・返品しようとしたらコンシェルジェサービスの対応が悪かった。
・アウトレット商品を注文したが、ヒールの底の部分がすり減っていた。
・返品しようとしたが、返品のやりとりに手間がかかる。
こういった意見が書かれていました。
よくよく見ると、書き込んでいる人も多少否を感じているのか、無料の基準が書いてあるけど小さくて分かりづらい、アウトレット商品とはいえ酷いといった解説も付けています。
ロコンドのサービスに対し、新品を求めて購入したお客とのギャップによって生じたクレームが多いともとれます。
最高の接客と状態の商品が欲しければ、少し値は張るが実店舗かもしれませんね。
売上
売上は急上昇しています。
他の銘柄と比べても、なかなか見られない上がり方ではないでしょうか?
靴の販売だけではどこかで売上の上昇が止まりそうですが、他の商品も取り扱い始めているので伸びしろはかなりありそうです。
ROE
マイナスに転じたのち、上昇しています。
この表には2021年の数値がないですが、先にも書いた通り黒字に回復しています。
一株益
このグラフではあまり魅力的には感じられませんが、赤字のポジションから右肩上がりです。
BPS
BPSはほぼ横ばいです。
株価が1,300円を超えている事からあまり良い数値とはいえませんが・・・。
こういったIT系の企業は認知度アップのための投資が必要なため赤字が続き資金繰りが大変ですが、ロコンドにかんしては無借金経営です。
効率よくブランディングが出来ていますね。
つい最近、楽天のサイトで靴を検索していたところ、ロコンドの商品がずらっとならんでいました。
いつのまにか、他社ECサイトも席捲しています。
確かに豊富な在庫を抱え、安く売れる仕入網ができているのであれば、楽天のサイトでも十分に勝負できそうです。
株価自体はYoutuberとのコラボ商品のヒットで高騰し、その後、この流れが続かないであろうという観測で下げ止まっています。
しかし、この時の上昇スピードを見る限り、今後、多様な商品を取り扱い、安価且つ消費者にとって便利な方法で提供できれば売り上げの伸びが期待できますし、ブランディングのための費用も自然と圧縮でき、黒字体質となり、株価の暴騰も期待ができそうです。
2021年に初配当も実施し、これからの活躍が待ち遠しい銘柄の一つですね。
近々で気がかりなのは、買い残が多い事です。
買い残が多い事が株価の上昇を妨げています。
その証拠に自社株買いを発表した後、株価が下落していますね。
折角株価が上がっても売りたい人が沢山待機していますので、一向に株価が上がりません。
上記は2020年の記事ですが、現時点ではストップ高で買いたい人が相当残っています。
信用買い残りを見ながら、売り切るタイミングをしっかり見極めたいところです。
*株式投資は自己責任です。投資判断は十分に注意して行って下さい。