ミルボンの市場戦略:株価上昇の鍵を探る

ミルボンは染毛剤や紙質改善のためのトリートメントやシャンプーなどプロ向けの商品を製造・販売する会社だ。

美容師にとってこういった商材は他の美容室と差をつけるために欠かせないツールである。

また、美容師はこだわりが強い事から、こういった声と向き合い最高の商品を作り上げている。

加えてプロツールである事から、一般消費者向けに販売していない。

つまりこれらの商品に触れるためには取り扱っている美容室に行かざる負えないのだ。

そのような商品を多く取り扱うミルボンの株価であるが、これまでは6,000円以上の値をつけており決して割安ではなかったので買いたくても買えない株価となっていた。

そんな、ミルボンであるが現在の株価2,500円(2025年7月現在)となっている。

EPS 150円(PER 15.5倍)、BPS1,442円(PBR 1.71倍)

PBRはあまり魅力ではないが、PERを見る限りはお手頃感がでてきており、これにROE 10%という利益率を考えると買い冥利がありそうだ。

加えて自社ヘアケア商品がもえらえる株主優待がある。

株主優待上限の500株を目途に少し持っておいてもよさそうである。

購入の判断にあたり、気になるのがなぜミルボンの株価が下がっているのかだ。

・国内美容室来店頻度の低下

→コロナの影響で対面の機会も減った事により、髪を切る頻度、1,000円カットへの顧客の流入、染毛の需要低下などがあげられる。

・海外市場の不振

→ミルボンは韓国の市場にも参入しているが、ドラッグストアに行くとミルボンの模倣品が出回っている。競合の増加により収益を逃しているのだ。

これらを打開するために・・・

上記の不振の理由はあれど、製品が素晴らしい事は変わらず高利益率を維持している。

どうなれば株価があがるのかを考察する。

・新たな市場への参入

→日本人の頭の骨格は後頭部がすっとしていることから、後頭部のボリューム感を切り方でアレンジしたりする必要があり日本人の美容師はこれらを克服するために努力しているので技術力が高いと言える。Youtubeなどを見ても日本の美容院で髪を整えてもらい感動したという動画が上がっているほどだ。

海外市場ではこういった環境で作り上げられた商品は受け入れられるだろう。

また、高付加価値商品は髪の品質に感動できる富裕層にうけるはずだ。

・新たな需要の増加

→日本のアニメは人気があるというのが何年も叫ばれているが、コスプレイヤーの多様性も増加の傾向があるように感じる。日本のアニメのキャラクターを見て分かるようにカラフルな色合いをしているので、カツラの需要もそうであるが染毛の需要も高まるはずである。

・一般向け商品の販売

→プロ用に専売ではなく、商品を大きく2種類に分け一般向けに販売する事も今後期待される。特に海外はこの方が受けるのではないだろうか。但し、プロ用と一般用の性能の差はしっかり分けておいた方がよいであろう。

*株式投資は自己責任です。投資判断は慎重に自己責任で行いましょう。

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