サッカー観戦という趣味のすすめ
振り返れば、私が川崎フロンターレを応援し始めたのは2011年4月の第1節のホーム新潟戦である。
仕事の関係で横浜にある会社の寮に住み、週末の趣味を見つけようと考えたのが、まずはじめのきっかけだ。
野球はほぼ毎日開催されているので正直、3時間も4時間も見てられない。
しかし、阪神の岡田、掛布、バースの三者連続ホームランのくだりはよくテレビで聞く。
こういった熱狂的なスポーツファンを見ると羨ましいと感じないだろうか。
しかも、その瞬間を共有できるのはその瞬間を見た人だけであり、その時の感動は二度と同じ物は味わえない。
なぜなら、その時の立会人達はこれから何が起きるかを知らず見ているからだ。
サッカーの良い所は多くて週2回という開催日である。
試合時間もハーフタイムを入れて2時間と決まっている。
加えてプロチームがほぼほぼ各県にあるため、少し足を伸ばせばスタジアムで生の感動を味わえる。
そして、試合の結果が負けであろうが勝ちであろうがその瞬間を焼き付け、週末までその一試合のダイジェストを見る事によって焼き付ける事ができる。
少し面倒くさがり屋な私であっても、全てのゴールを覚える事ができるのだ。
応援しているチームのゴールは年間何ゴールであろうか?
仮に我がフロンターレであっても、年間100ゴール足らずだ。
三日で1ゴールと思えば、全てのゴールについて共感できないだろうか?
川崎フロンターレといえばそのファンにシシャモがいる。
明日もという曲は正にフロンターレを応援している自分自身を歌った姿であり、どんなにつまらない日常であっても、周りの友人に変だと思われても毎週末応援しているチームを見れば元気が湧き、勇気が湧くという歌だ。
サッカーは週末開催であるので、平日会社勤めであれば、必ず我がヒーローに合えるという意味ではこの歌ははまっている。
少し話を戻そう。私は横浜に住んでおり、会社は東京であったため、定期で通えるチームを応援しようと考えた。
東京近郊であれば、J1であれば川崎・湘南・横浜FM・FC東京・柏があった。
定期で考えると川崎であれば武蔵小杉に無料でいけたの一択だったのだ。
ちなみに野球も考えたが、この法則でひっかからんかったので早々に辞めたのだ。
できるだけお金をかけない趣味の方が長続きすると考え、チケットの購入は後援会チケットとした。
後援会に入会すると、毎年チケットが3枚貰え、その後も割引で購入可能。
後援会費は3,000円であったので、丁度チケット3枚買うよりも割安である。
後援会に入れば少なくともチケット分位は試合を見に行くと思い思い切って購入した。
しかし、いつでも入場可能であったため、観戦当日が近ずくにつれ緊張し、足が遠のくのを感じた。
そこで、思い切って同じ寮に住む先輩を誘っていく事にした。
その試合がホーム開幕ゲームの新潟戦だ。
その当時は中村憲剛選手、稲本潤一選手がいた。
監督は元日本代表の相馬監督である。
Jリーグというと、ガチガチに守って大きく蹴り出して、サイド攻撃でクロスを上げて外してはやり直しの連続のつまらないものというイメージがあったが、その当時のフロンターレも防戦一方でつまらない試合であった。
また、観客席もせきとりが横行し、観戦初心者はふきっさらしの立ち見席しかなく、やっぱりJリーグはつまらないという印象通りの試合だった。
ちなみに試合は1-0で勝った事は覚えている。
正直、また見たいと思える内容ではなかったので数か月足が遠のいたし、もう二度と見る事はないだろうと思った。
しかし、折角サッカーを見始めたので、諦めたくないと思いWOWOWに加入しレアルマドリードを応援する事としたのだ。
私がJリーグから遠のいたのは言うまでもない。