気になっている銘柄 シャープ
シャープと言えば世界の亀山工場と言われた、アクオスの液晶テレビが有名だ。
家電業界は韓国・中国の価格攻勢により、日本勢は苦戦している業界である。
加えてテレビなんかは最たるものであろう。
シャープはこのあおりを受けているにも関わらず、テレビを増産し巨額の赤字を垂れ流し続けた。
その結果、倒産危機へと陥り、台湾の企業鴻海に買収される。
そもそもこの時期はジャパンディスプレイを含めた日の丸連合で日本ブランドを守ろうという動きがあったなか、海外のメーカーしかも、アジアの企業に日本のトップメーカーが買収されるというショッキングなニュースであった。
日本の技術もこの時、有機ELの分野でトップを走ってはいたものの、欲を出し、小型で売れやすいものに走り迷走する。
結果、ジャパンディスプレイの株価に如実に表れており、赤字企業の典型を走り続けている。
シャープは鴻海に買収されたあと、リストラを実施、赤字垂れ流しの経営者が判断できなかった、不採算工場を処分し、数年で見事に黒字に回復している。
そして、我々の身の回りを見てみると意外にもシャープの製品が目に入る。
有名な所でいうと、プラズマクラスターである。
病院なんかに行くと必ず置いてある。
職場で洗濯機やエアコンなんか買うと、安いのかシャープの製品が手配される。
こういった所を考えると海外でのビジネスは日本人経営者が抜けた事により、円滑になったのではないかと推察され、その点を見ると、海外売上比率60%を超えているではないか。
痒い所に手が届く家電で、日本人の範疇を超えるコストセーブが迷いなく実行できるため、その点は利益率にも観られる。
尚、株価はさえない。
どうも利益率の低いテレビの向上を再度買取り、復権を目指す動きも見えている事にある。
ただし、家電量販店に行くとテレビの進化に伴い、最新の機種が高価格帯で並ぶ。