夏(猛暑)で騰がる株 アイスコ 高収益 冷凍食品卸売事業でトップシェア
もくじ
1.アイスコのビジネスモデル
2.冷凍食品市場とシェア
3.主要株価指標に見るアイス
4.アイスコの展望とまとめ
1.アイスコのビジネスモデル
創業1948年と歴史があり、上場したばかりの会社アイスコの事業はフローズン事業とスパーマーケット事業です。
スーパーマーケット事業は神奈川県を中心に10店舗展開しています。
フローズン事業としてはアイス・冷凍食品の卸売り事業を行っており、売上の76.9%はフローズン事業です。
通常フローズンの卸売り業者は、店舗に商品を運んで終わりの”ドロップ納品”が主流です。
アイスコは売り場に商品を並べるまでの”フルメンテナンスサービス”をうりとしています。
・フルメンテナンスサービスのメリット
→ 冷凍製品は溶けてしまうと品質が落ちるため、早く売り場に並べる必要がある。
しかし、店員が不足している店舗は手が回らないため、アイスコの配送スタッフ
が並べてくれると、その手間が省ける。
→ 商品知識豊富なアイスコのスタッフが、効率的に商品を陳列してくれるので売上
アップ。
→ 発注予測までアイスコが行い、こまめに補充してくれるので欠品による機会損失
を減らせる。
→ 冷凍庫がバックヤードにないドラッグストアでも、こまめにアイスコが補充して
くれるため、冷凍製品スペースを有効活用できる。
豊富な商品知識があるアイスコだからこそできるサービスである。

2.冷凍食品市場とシェア
冷凍食品市場は全国で1.1兆円と大きな市場です。
アイスコが強いエリアは関東・東海ですので、関東・東海・北陸の4,300億円という市場をターゲットとしています。
*石川県、富山県はアイスの消費量全国1,2位の件です。
この中でアイスコの売上300億円が占める割合はほんの7%ですので、まだまだ成長余地があります。
さらに全国で比較すると2.7%程度ですので伸びしろがもの凄いですね。
ただし、スタッフが充実してて大きな冷凍庫を持っている大型店への売り込みは厳しい。
コンビニなどの大型チェーン店は独自の配送システムを持っているので、参入が難しい。
この二つが市場の大部分を占めているので、得意のドラックストアや観光地などのアイスコーナーの営業を獲得できるかが鍵になる。
幸いにもドラッグストアの店舗数は増加傾向にあるので、アイスコの商機も増加傾向にある。
チェーン店系列なら余計に売り込みがしやすいですね。
3.主要株価指標に見るアイス
売上
しっかり右肩上がりに伸びています。
時価総額42億円であることから、株価はだいぶ過小評価されている感があります。

ROE
日本の会社の平均値より常に高い数値を維持しています。
20%を超えている時期がたくさんあります。
飛びつきいて買いたいくなります。

一株益
直近の伸びがすごいですね。
5年間の平均180円で見ても株価の上昇余地は十分ありますし、2020年に引っ張られなければまだまだ高い値を出してくれそうです

BPS
株価が2,200円であることから、適正かやや少ないです。
しかし、5年で倍とハイペースで増えています。

4.アイスコの展望とまとめ
上場によって得た資金を元手に販路を増やすべく、今後、冷凍倉庫やトラック、優秀な人材に資金を投じられることとなります。
ビジネスの特性上、現存の拠点をベースに放射状にサービスエリアを拡大していく必要があり時間と資金力が必要です。
ただ、業界トップシェアを占めており、優秀なスタッフを急造で育成することが難しいことから新規参入の障壁を既に高くなっています。
今は冷凍食品専門の卸売り業者ですが、日本国内のネットワークを占有する事ができれば、その他の鮮度を保つ商品も新たな武器として取り組めそうな匂いがします。
主要株価指標、市場を見る限り、大変魅力的な銘柄にみえます。
株価もまだまださえている感じはしませんので、お買い得感がありますね。
*株式投資は自己責任です。投資判断は注意して行って下さい。